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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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テイルがキレた日

トーマス博士の言葉にテイルは、


「…はい?私が原因?…なんで?」


と、言ってトーマス博士とジェームズ皇帝を交互に見たのである。

これにトーマス博士は、


「…そのエンジニアが言うにはテイル陛下と同じ陣営にいるぐらいなら死んだ方が良い、自分を選ぶかフェリアシティとの同盟を続けるか、二つに一つだと選択を迫ってきましてね…」


と、言ってテイルに話したのである。

するとこれを聞いたテイルが、


「…ん?ちょっと待って下さいよ?マシンアーマノイドの天才エンジニアで私の事が死ぬ程嫌いな奴ですか…?その情報で浮かんでくる奴って一人だけなんですけど…?」


と、言ってトーマス博士とジェームズ皇帝に話したのである。

これにトーマス博士は、


「…さすがはテイル陛下、察しが良くて助かります。それではテイル陛下と私とジェームズ陛下の三人でそいつの名前を言ってみましょうか?それではせーの、」


と、言って三人のタイミングが合いやすいように声を上げたところで三人が一斉に、


「「「トーリア」」」


と、言って該当する人物の名前を上げたのであった。

これにアーシアが、


「は!?トーリア!?あのクソ馬鹿またやらかしたの!?」


と、言って怒りの声を上げたのである。

そのアーシアの様子を見たトーマス博士は、


「…ええ、やらかしたんですよ。しかも恐らくですが彼の言動を考える限り新共産陣営に向かった確率が極めて…」


と、言って説明しようとしたところでテイルが、


「確率とかじゃなくて絶対に行ってます。それも多分結構な手土産を持って。あいつはそういう奴です」


と、言って話したのであった。

これにトーマス博士は、


「…さすがはトーリアのかつての主ですな、トーリアの事を良くわかってらっしゃる」


と、言って若干皮肉も入った形でテイルを誉めたのである。

これにテイルは、


「…ええ、良くわかってますよ。凄く良くわかってます」


と、言って少し深呼吸をした次の瞬間、


「…あんのクソ疫病神が!!よくもやってくれたなぁ!!!!」


と、言って周囲の者達が完全にフリーズするレベルのおぞましい雄叫びを上げたのであった。

その瞬間にアーシアは、


(そう言えばそうだった。テイルだけは何が起きても絶対に怒らせてはいけない相手だった)


と、心の中で言ってテイルを本気で怒らせる事の恐怖を思い出したのである。

その一方でジェームズ皇帝やトーマス博士と言ったテイルの本気の怒りを初めて見た者達は即座に、


(この方に逆らってはいけない!)


と、本能で察したのであった。

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