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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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飛行機内での騒動

トーマス博士の言葉を聞いたテイルは、


「問題ですか…。さっきのジェームズ陛下と博士の様子からするとかなりの難題だと思うんですけど?」


と、言ってトーマス博士に話したのである。

これに答える形でトーマス博士がテイルに、


「…実はですね、先日の交渉でマシンアーマノイドのエンジニアを一名フェリアシティ王国に派遣すると約束したでしょう?」


と、言って説明をし始めたのだが、テイルはそこで、


「それに何か問題が起きて派遣を取り止めにしたい、と?」


と、言ってトーマス博士に尋ねたのであった。

これにトーマス博士は、


「…その通りです。…如何でしょうか?」


と、言ってテイルの質問に答えるとテイルにエンジニアの派遣を取り止めてもいいかと尋ねてきたのである。

このトーマス博士の質問を受けたテイルは逆にトーマス博士に、


「…答える前に何が起きたかを聞いても良いですか?」


と、言って何故こんな事になったのかの理由を知る事にしたのである。

これにトーマス博士は、


「…実はアメリカのマシンアーマノイド設計・開発局の主任が突然辞めてしまいまして、その彼が設計・開発を担当していた物が現在のアメリカ軍の兵器全体の七割に達しておりまして、その全て設計・開発がストップ寸前という異常事態が発生しておりまして、今の状態でエンジニアを派遣するのは不可能な状態になりまして…」


と、言ってテイルに説明したのであった。

これを聞いたテイルは、


「…何考えてんのよ、そのエンジニアは…。そいつ馬鹿なの?」


と、言ってトーマス博士に尋ねたのだが、トーマス博士は、


「いえ、マシンアーマノイドの設計・開発に関しては天才です。現在マシンアーマノイドの世界三大エンジニアの一人として必ず名前が挙がる人物ですから」


と、言ってテイルに話したのである。

これにテイルは、


「…そんなのがなんで突然辞めるのよ…。アメリカ政府がなんか無茶な仕事のさせ方をしたとかですか?」


と、言ってそのエンジニアが辞めた理由を予想して話したのであった。

しかしトーマス博士はこれに、


「いえ、違います。辞めた理由はそれではありません」


と、言ってテイルの予想をはっきりて否定したのである。

これにテイルは、


「ずいぶんはっきりと断言しますね?そう言われるという事は辞めた理由はもうわかっているという事ですか?」


と、言ってトーマス博士にエンジニアが辞めた理由を尋ねたのであった。

この質問にトーマス博士が、


「ええ、理由ははっきりしています」


と、言ってテイルを見詰めると、


「あなたが原因なんですよ、テイル陛下」


と、言ってテイルに告げたのである。

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