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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
154/503

飛行場までの車内で

テイルは自分から下りて歩き出したアーシアとジャンをおんぶしたままの十倉寺司令と共に飛行場まで送ってくれる車に乗り込むと運転手に、


「運転手さん、これで全員乗りましたから出発して下さい」


と、言って話し掛けて出発してもらったのである。

そして飛行場までの道中で、


「それにしても大変な会議だったね?」


と、言ってアーシアと十倉寺司令に話し掛けたのである。

これにアーシアは、


「…テイルは無茶苦茶囲まれてたね…」


と、言って反応し、十倉寺司令は、


「NATOも完全な一枚岩では無いですからね。それぞれの国が自国の利益を最優先に、と考えて動いても何も不思議はないでしょう」


と、言って答えたのであった。

そんな二人にテイルは、


「そうなると次の会議が憂鬱になるね。ある程度は落ち着いてくれると嬉しいんだけど…」


と、言って車の窓からNATO本部に目を向けたのである。

そしてテイルは窓の外を眺めるのを止めて目線を戻すとアーシアと十倉寺司令長官二人に、


「ジャンが寝てるからあまりうるさくはしない方が良いと思うんだけど二人はどう思う?」


と、言って尋ねていったのである。

この質問にアーシアは、


「…頑張って客人の相手をしてたから静かに寝かせてあげた方が良いんじゃない?」


と、言って答え、十倉寺司令は、


「私もアーシア殿下と同じ意見です。ジャン殿下にはゆっくりしてもらった方が良いでしょう」


と、言って答えたのでテイルは、


「それじゃ飛行場に到着するまでは雑談無しの静かな車内って事でいいね?」


と、言ってアーシアと十倉寺司令に確認したのであった。

これに二人は、


「「はい、大丈夫です」」


と、言って受け入れたので飛行場までの車内はテイルが言った通りに静かな車内になったのである。

そうして飛行場に到着したテイル達は早速ジャンを起こしたのである。

そうやって起こされたジャンは、


「…あれ?ここどこだ?」


と、言って辺りをキョロキョロと見回して近くにいたテイル達に、


「なぁ、ここどこなんだ?」


と、言って現在地を尋ねたのであった。

そんなジャンにテイルは、


「ここはNATO本部に一番近い飛行場だよ。それでジャンは今まで寝てたんだよ」


と、言って説明したのである。

これにジャンが、


「…ああ、俺は酒飲み過ぎて寝てたのか。それでみんなが俺をここまで運んでくれたのか…」


と、言うとテイル、アーシア、十倉寺司令の三人に、


「ありがとうございます。おかげで助かりました」


と、言って深く頭を下げたのであった。

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