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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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二人の攻防

十倉寺司令の提案にアーシアは、


「え、いいんですか!?それじゃ早速お願いします!」


と、言ってすぐに飛び付いたのである。

このアーシアの言動にテイルは、


「ちょっとアーシア?その食い付き方はちょっと十倉寺司令に甘え過ぎじゃない?」


と、言って咎めたのだがアーシアは、


「テイルはサンドイッチにされてないからそんな事が言えるのよ!ちょっとは私の苦しみを理解してよ!」


と、言ってキレてきたのでテイルは十倉寺司令に、


「…すいません、十倉寺司令、アーシアがこんななんでちょっとジャンの事を頼んでもいいですか?」


と、言ってジャンを連れていってくれるように頼んだのである。

この頼みに十倉寺司令は、


「ええ、大丈夫ですよ。それでは失礼して…」


と、言ってジャンを掴むと、


「…よし…っと、これで大丈夫ですね。ではテイル陛下、アーシア殿下、飛行機が待っています。行きましょう」


と、言って会場の外に向かって歩き出したのであった。

これにテイルとアーシアも、


「ええ、行きましょう」


「ようやく帰れるね、テイル?」


と、言って十倉寺司令の後について歩き出したのである。

この時にテイルはアーシアに、


「…ねぇアーシア、歩けるなら下りて良いのよ?」


と、言っておんぶを止めるように言ったのだがアーシアは、


「またはぐれたらいけないでしょ?だからこのままの方が良いと思うな?」


と、言っておんぶを止めるのを拒んだのであった。

そんなアーシアにテイルは、


「でも下りて手を繋いで歩くって方法もあるでしょ?だから下りたら?」


と、言ってあくまでアーシアに下りるように言ったのだがアーシアは、


「でも私を下ろして手を繋いでいる間に十倉寺司令とジャンと離れ離れになる可能性もあるでしょ?だから私はこのままで良いと思うの」


と、言ってこちらはあくまでもおんぶを止めるのを拒んだのであった。

こんなアーシアにテイルが遂に、


「わかった、はっきり言う。下りろクソアーシア」


と、言ってアーシアにキレたのである。

これにアーシアは、


「いやだこのクソテイル」


と、言って断固拒否の姿勢を見せたのであった。

するとこの様子を見ていた十倉寺司令が、


「…お二人は本当に仲良しですな。そうやっている間にもう会場の出口まですぐそこですよ?」


と、言って片方の腕でジャンを支えながらもう片方の腕で会場の出口を指し示したのである。

これにテイルはアーシアに、


「ほら、もう出口なんだから早く下りて」


と、言い、アーシアは、


「…ちっ、もう少し楽が出来ると思ってたのに…」


と、言いながら下りていったのである。

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