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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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会場内、帰還前の雑談

医務室から出たテイルにアーシアが、


「…ねぇテイル、サンドイッチ状態で無茶苦茶苦しいんだけど…?」


と、言って話し掛けてきたのである。

これにテイルは、


「やっぱり起きてたか。こうすれば医務室を出た辺りで話し掛けてくると思ってたよ」


と、言ってアーシアに話し掛けたのである。

そんなテイルにアーシアは、


「…うん、そんな事はどうでもいいから早く下ろして?無茶苦茶苦しいって言ったでしょ?」


と、言ってすぐに下ろすように頼んだのだがテイルは、


「無理だよ、ジャンから先に下ろさないといけないのにジャンは起きる気配がないし…。だからしばらくそのままで我慢してね?」


と、言ってアーシアに無慈悲な宣告を行ったのである。

これにアーシアは、


「なんでよ!ジャンは寝てるんだから別に下ろしても問題ないでしょ!?」


と、テイルに文句を言ったのだがテイルはこれに、


「ジャンが普通の一般人ならそれでも問題ないんだけどね。ところがジャンはアメリカ皇帝の子供だからね。寝てるって言ってもあんまり雑な扱いは出来ないのよ」


と、言ってアーシアに説明したのであった。

このテイルの発言にアーシアは、


「いや、私は雑に扱っても良いのかよ…」


と、言ってテイルの発言に言い返したのだがテイルはこの発言に、


「そこはほら、アーシアは私の大親友の一人だから笑って許してくれるだろうな~って」


と、言ってアーシアに話したのである。

これにアーシアは、


「……大親友…。…大親友かぁ…」


と、言って少し考えると、


「…それならまあちょっとぐらい…」


と、言ってサンドイッチ状態のままでいるのを肯定する発言を行ったのである。

これにテイルは心の中だけで、


(相変わらずチョロい)


と、言ってうっすらと笑ったのである。

このテイルの表情を軽くチラ見する事になったアーシアはテイルに、


「…ねぇ、テイル?今私の事チョロいとか思ってない?」


と、言って尋ねていったのである。

これにテイルは、


「あ、バレた」


と、言ってあっさり認めたのであった。

これにアーシアが、


「おいこらこのクソテイル」


と、言ってテイルに怒りの言葉をぶつけたのである。

するとここまでのやり取りを見聞きしていた十倉寺司令が、


「…ふふふ、仲良しですな、お二人共」


と、言ってテイルとアーシアに話し掛けたのである。

これにテイルは、


「ええ、それはもちろん大親友ですから」


と、言って答え、アーシアは、


「…まあ一応大親友ですから…」


と、言ってテイルとほぼ同じ答えを十倉寺司令に返したのであった。

そんな二人に十倉寺司令は、


「良ければ、と、言ってはいけませんな。ジャン殿下は私が連れていきましょう。そうすればアーシア殿下も楽になるでしょう?」


と、言って話し掛けたのである。

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