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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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アーシアとジャンの捜索

「それではお願いします」


十倉寺司令にそう言うとテイルは十倉寺司令の後についてまずは医務室に向かったのである。

その道中で複数人のレセプション出席者に声を掛けられたのだがこれらは全て十倉寺司令が、


「申し訳ありません、只今友人の人探しを手伝っておりまして…。もしよろしければ連絡先等を教えていただければ後日またご連絡をさせていただきたいと思っております…」


と、言って断わっていったのである。

これにテイルは、


「…本当に申し訳ありません、十倉寺司令。二人の捜索を手伝っていただくばかりか話し掛けてきた相手への対応までやっていただいて…」


と、言って感謝の言葉を伝えたのであった。

これに十倉寺司令は、


「ふふ、お気になさらず。困った時はお互い様と言いますからね?」


と、言ってテイルに声を掛けたのである。

そうしてしばらく歩いていると十倉寺司令が、


「到着しました。医務室はこちらになります」


と、言って医務室の扉の前で足を止めたのであった。

これにテイルは、


「わかりました、ありがとうございます」


と、言って十倉寺司令に感謝の言葉を伝えて頭を下げると続けて、


「…十倉寺司令も一緒に医務室に入ってくれますか?」


と、言って十倉寺司令に問い掛けたのである。

これに十倉寺司令は、


「ええ、良いですよ。ですがどうして…?」


と、言ってテイルのお願いそのものは二つ返事で了承したのだが何故二人一緒に入るのかとテイルに尋ねたのである。

これにテイルは、


「アーシアとジャンが二人だけ、もしくは医療関係者が同席しているだけなら良いんですけど、ここにブラスト将軍とエマニュエル将軍がいた時に十倉寺司令がいてくれると助かるなぁって思って…」


と、言って理由を説明したのであった。

これに十倉寺司令は、


「なるほど、あの二人への牽制ですか。わかりました、御供致しましょう」


と、言ってテイルのお願いを聞き入れたのである。

こうして十倉寺司令の協力を取り付けたテイルは、


「それじゃ入りましょう。…ここにいるかな…?」


と、言って医務室の中に入っていったのである。

するとそこにはベッドに寝ているアーシアとジャンに医者が一人、さらにブラスト将軍とエマニュエル将軍の二人もいたのでテイルは、


(ふぅ、良かった、十倉寺司令にお願いしておいて。お医者様はともかくブラスト将軍にエマニュエル将軍の相手とか疲れるよ…)


と、考えて改めて十倉寺司令に同席を頼んで了承してくれた事を喜んだのであった。

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