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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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ケインとの別れ

襲撃者を殴り倒したケインは倒れている襲撃者に、


「とりあえずこれで止めておこうか?」


と、言って襲撃者の顔を覗き込んだのである。

これに襲撃者は、


「…くそ…この…ブリカスが…!」


と、言ってケインを睨み付けたのである。

そんな襲撃者に対してケインは、


「まあそんな感じで話せるなら大丈夫そうだね。後は警備兵が来るのを待つだけかな?」


と、言って辺りを見回したのである。

そんなケインにテイルが近付いてきて、


「お見事でした、ケインさん」


と、言って話し掛けると続けて、


「…その様子だと襲撃される事には慣れておられますか?」


と、言って尋ねたのである。

これにケインは、


「そうですね、これまでに覚えているだけで三十人程を撃退したところで数えるのが面倒になったのでそこからは数えてないですね」


と、言ってテイルの質問に答えたのである。

これを聞いたテイルは、


「そうですか、最低三十人ですか。なるほど、なるほど…」


と、言って頷いたのであった。

そんな感じでテイルとケインが話しているとようやく警備兵達がやってきてテイルとケインに、


「大変お待たせ致しました!これより犯人を連行致します!」


と、言って襲撃者を立たせるとそのまま連行していったのである。

その様子を見届けたテイルはケインに、


「…そういえば事情聴取とかはされないんですかね?」


と、言って尋ねたのであった。

この問い掛けにケインは、


「…されないみたいですねぇ…。おかしいですねぇ…」


と、言って襲撃者が連行されていった方向を眺めたのである。

しかしケインは、


「…まあいいでしょう。また後で何か連絡か何かがあるでしょう」


と、言ってこの話を切り上げるとテイルに、


「それではテイル陛下、本日はここでお別れになりますが、またお会い出来る時を楽しみにしながらのお別れに致しましょう」


と、言ってテイルの手を取ると手の甲にキスをしたのであった。

これにテイルは、


「あら、なんとも情熱的な行いをされますね。ちょっと照れてしまいます」


と、言ってケインの行動についての感想を話したのである。

これにケインは、


「ええ、私は情熱的な男なのですよ。陛下の瞳に乾杯とやった男ですからね」


と、言ってテイルの言葉に答えたのであった。

これにテイルは、


「…ああ、やってましたね、そう言えば…」


と、言ってケインの行動を思い返したのである。

そんなテイルにケインは、


「それではテイル陛下、本日はここでお別れになりますが、また会える事を楽しみにしております。それでは」


と、言って会場から立ち去ったのであった。

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