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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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テイルとケインの会談 その十一

アランを見送ったテイルとケインの二人。

そして見送った直後にケインがテイルに、


「それではこれが今日の最後の一杯になりますから、最後にもう一度乾杯をしてから飲みましょう」


と、言って声を掛けたのである。

これにテイルも、


「そうですね、それでは…」


と、言って応じるとグラスを掲げたのである。

これを見たケインもテイルと同様にグラスを掲げ、乾杯の体勢になったところでテイルが、


「本日の素敵な出会いとまたの再会を願って、乾杯!」


と、言ってケインが掲げたグラスに自身のグラスを軽く当てたのであった。

そうやって乾杯を終えた二人はすぐにこの日最後のお酒を飲んでいったのである。

先に飲み終えたのはテイルで、テイルは最後のお酒の事を、


「…なるほど、これがウォッカのマティーニのシェイクですか。これは映画の主人公が好むのも納得の味ですね」


と、言って評価したのであった。

一方のケインは、


「…うん、今日のウォッカのマティーニのシェイクは良い一杯ですね。本日最後の一杯にふさわしい味わいになったいますね」


と、言ってケインも飲み終えたのであった。

それから二人は会談場所から立ち上がるとケインがテイルに、


「グラスを渡していただけますか?私が持っていきますから」


と、言ってテイルのグラスに手を伸ばしたのである。

これにテイルは、


「え、ですが…」


と、言って断りの言葉を続けようとしたのだがケインが、


「陛下はお気になさらず。お疲れでしょうから私に任せて下さい」


と、言ってテイルから半ば強引にグラスを奪い取り、テイルに、


「どうしても気になると言われるのであればここでお待ちになっていて下さい。グラスを返却してきたら一緒に会場を出たいと思っていますから」


と、言ってテイルにお願いをしたのであった。

これにテイルは、


「…わかりました。それではここで待っていますね?」


と、言ってケインのお願いを聞き入れたのである。

これにケインは、


「ありがとうございます、陛下。それでは行ってきますね」


と、言うとグラスを返却しに会場の奥に歩いていったのであった。

そうしてケインの姿が見えなくなってから数分後、グラスを返却し終えたケインがテイルの元に帰ってきて、ケインがテイルに、


「お待たせ致しました、陛下。それでは会場から出ましょうか?」


と、言ってテイルに手を差し出したのである。

これをテイルは、


「…よろしくお願いします」


と、言って差し出された手を掴むとケインにエスコートされるままにパーティー会場から出ていったのであった。

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