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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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テイルとケインの会談 その十

ケインの料理の好みを聞いたテイルは続けて、


「…もし我が国でおもてなしをするとなったらウォッカのマティーニをシェイクで出して最高級のローストビーフを用意すれば良いという事はわかったのですが、他に何か好みの料理等はあるでしょうか?」


と、言ってケインに尋ねたのである。

この質問にケインは、


「…そうですねぇ…これも肉料理になるのですが、ミートパイですね。確か今日のパーティーにも出ていたと思いますよ?ねぇ、シアード君?」


と、言ってシアードに話し掛けたのであった。

これにシアードは、


「ええ、出てましたね。…持って参りましょうか?」


と、答えてケインに尋ねたのである。

これにケインは辺りを見回して、


「…いや、止めておこう。周囲の状況を見るにそろそろお開きの時間が近いようだよ?シアード君、それにテイル陛下」


と、言ってシアードとテイルにパーティーの終了時間が近付いていると伝えたのであった。

これにシアードは、


「わかりました、それでは私は帰りの準備を始めようと思います。ケイン閣下、テイル女王陛下、失礼致します」


と、言って挨拶を行ってからパーティー会場を出ていったのである。

そうしてケインとテイルの二人がシアードの立ち去る姿を見ている途中でアランが戻ってきて、


「お待たせ致しました。こちらがウォッカのマティーニのシェイクでございます。どうぞお召し上がりください」


と、言ってテイルとケインにグラスを差し出したのであった。

これを受け取ったテイルとケイン。

このうちテイルはすぐに口をつけ、一方のケインはアランに、


「アラン君、シアード君が帰り支度を行う為に出ていったのだが、アラン君もシアード君の手伝いに行ってもらいたいのだけれど、頼めるかな?」


と、言ってアランにも会場から帰る準備の手伝いをしてほしいと話したのである。

これにアランが、


「畏まりました。それではお先に失礼致します。テイル女王陛下、本日は楽しんでいただけましたか?」


と、言って会場から出ていく前にテイルに声を掛けたのであった。

これにテイルは、


「とても、とつけるのは少し嘘になってしまうのでここは正直に、楽しめました、と、答えておきましょう。アランさん、大変ご苦労様でした」


と、答えてアランに感謝の言葉を伝えたのである。

これにアランは、


「…陛下からの御言葉、まさしく望外の喜びにございます。お名残惜しいのですが今回はこれでお別れとさせていただきます。テイル女王陛下、本日はお疲れ様でございました」


と、言うとテイルに頭を下げてパーティー会場から出ていったのであった。

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