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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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テイルとケインの会談 その八

テイルから渡されたグラスを持ってアランが新しいお酒を取りに行く姿を見届けたテイルはケインに、


「ケインさんはおかわりしないんですか?」


と、言って尋ね、これにケインが、


「あまり強くないので少しずつ飲んでますからね。それにまだ色々と話したい事もありますから」


と、言ってグラスを傾けて一口飲むとテイルに、


「さて、お酒の趣味と食の好みはお尋ねしましたからね、次は何の話をしましょうか?」


と、言って次の話題の内容をどうするかを聞いていったのである。

この発言にテイルは、


「…ええ?私のお酒と食の好みは話しましたけどケインさんの好みは聞いていませんよ?ケインさんも話してくれないとフェアじゃないですよ?」


と、言ってケインにもお酒と食の好みを話すように促したのであった。

この指摘をされたケインは、


「ああ、そう言われればそうでしたな。わかりました、それでは私の好みのお酒の話をしましょうか」


と、言って持っているお酒をもう一口飲んだ後すぐに、


「私の好みのお酒はウォッカのマティーニをシェイクした物になります。次がラム酒ですね」


と、言ってまたしても一口飲んだのである。

するとケインの言葉を聞いたテイルが、


「…ウォッカのマティーニをシェイクした物…ですか…。何というか、すごく具体的な物が出てきましたね」


と、言ってケインの言葉に答えたのであった。

そしてテイルは続けて、


「何かそのお酒を好きになった理由があるんですか?」


と、言ってケインに尋ねたのである。

この問い掛けにケインは、


「きっかけは我がイングランドが誇る遥か昔のスパイ映画の主人公が好んで飲んでいるのを見た事ですね。どんな物なのだろうと思い続けていて、お酒が飲めるようにになった時に飲んでみてすぐに虜になりましたよ」


と、言ってテイルに説明したのであった。

この説明を聞いたテイルは、


「…ほう、映画の主人公が好んでいたお酒ですか。どんな物か、一度飲んでみたいですねぇ」


と、言ってテイルが感想を話したところでアランが戻ってきてテイルに、


「お待たせ致しました。こちら、エールを持って参りました。ご賞味下さい」


と、言って持ってきたエールのグラスをテイルに渡したのである。

これをテイルは、


「ありがとうございます。では早速…」


と、言って一口二口と飲んでいったのである。

そうして半分程飲んだところでテイルは、


「うん、これも美味しいお酒。それじゃあ…」


と、感想を述べた直後に残ったエールを一気に飲み干したのである。

そうしてまたグラスを空けたテイルはアランに、


「…申し訳ないんですけどもう一杯お願い出来ますか?」


と、言って次のおかわりを頼んだのであった。

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