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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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テイルとケインの会談 その七

テイルはアランから手渡されたワインを軽く一口飲むと、


「…うん、美味しい。これまでは一気でしたから余韻も何も無かったんですよね」


と、言うと続けてワインの飲んでいき、このグラスも空けたところで、


「うん、美味しかった。ありがとうございました、アランさん」


と、言ってアランに感謝の言葉を伝えたのである。

これにアランは、


「お褒めの言葉をいただきありがたく思います」


と、言ってテイルに頭を下げたのであった。

そしてアランは続けて、


「…テイル陛下の事ですからまた一気飲みをされるのかと思って身構えてしまいました。申し訳ありません」


と、言って再びテイルに頭を下げたのである。

これにテイルは、


「あら、また一気飲みを披露した方が良かったですか?」


と、言って悪戯っぽくアランに笑い掛けたのであった。

これを見たケインがアランに、


「…アラン君、いくらこれまでのやり取りでテイル陛下が親しみやすい御方だとわかっていても口に出して良い事と悪い事はあるものだよ?」


と、言って苦言を呈したのである。

するとケインの発言を聞いたテイルが、


「…それはつまりケイン殿もアランさんと同じような事を考えていた、という事ですか?」


と、言ってケインに尋ねたのである。

これにケインは目を逸らしながら、


「…ええ、まあ、その辺りはテイル陛下の御判断にお任せ致します」


と、発言したのであった。

これにテイル、アラン、シアードの三人は、


(((これは絶対思っていたな…)))


と、三人同時に同じ事を考え、この三人の中でテイル一人が、


「…という事ならケイン殿もそう思っていたと判断する事にします」


と、言ってケインにそのように告げたのである。

これにケインは、


「…そうですか、わかりました。今後は自身の発言に気を付ける事にします」


と、言ってテイルに頭を下げると続けて、


「…それでおかわりはどうなされますか?」


と、言ってテイルに尋ねたのであった。

これにテイルは、


「…そろそろ次のお酒も飲んでみたいかな…」


と、言ってケイン達を見たのでケインは、


「ふむ、それではアラン君、ラム酒とワイン以外で何か一杯持ってきてはくれないかな?」


と、言ってアランに持ってくるお酒を任せて取りに行くように頼んだのである。

これにアランは、


「わかりました。テイル陛下、新しいお酒を持ってくるのでそのグラスを返していただけませんか?」


と、言ってテイルが空けたグラスに手を伸ばしたのである。

これにテイルも、


「わかりました、お願いします」


と、言ってアランにグラスを渡したのであった。

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