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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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テイルとケインの会談 その六

アーシアとジャンに脅されながらテイルとケインの会談場所から引き離されていくブラストとエマニュエルはアーシアとジャンに、


「…あ、あの、俺は大丈夫ですから、その…」


「そ、そうです、私も大丈夫です。ですから…」


と、二人共大丈夫だと言ってアーシアとジャンから離れようとしたのである。

しかしこれにアーシアとジャンは、


「…何よ。私の酒が飲めないっていうの!?」


「そうだそうだ!!外交問題だぞ!?」


と、言って無理矢理に絡んだのであった。

これにブラストとエマニュエルは、


(こ、こいつら酔っ払ってやがる!)


(…職務から解放されて思わず飲み過ぎたか…?まあ何にせよ厄介な事に変わりは無いが…)


と、声には出さずに判断して二人共に、


「…あの、失礼ですがかなりお酒を飲まれたのでは…?」


「私もそう思います。…今日のところはもう帰られた方がよろしいのではないでしょうか…?」


と、言ってアーシアとジャンを帰そうとしたのである。

しかしアーシアとジャンは、


「ええー、私は酔ってないですよ~?」


「そうそう。俺も全然酔ってないですよ~?だから何も心配しなくて大丈夫ですよ~?」


と、言って帰るのを拒否したのであった。

これにブラストとエマニュエルは、


(…終わった…)


(…おのれブリカス、最悪ここまで読んでいたな…?)


と、思いながらアーシアとジャンに引き摺られていったのである。

そしてブラストとエマニュエルの二人が気にしていたケインはブラストとエマニュエルが自身とテイルとの会談を発見した時からアーシアとジャンに引き摺られていくまでを全て密かに観察していたのであった。

そんなケインにテイルが、


「何か私の友人二人がケインさんのお知り合いを無理矢理引き摺って行ったようで…申し訳ありません…」


と、言って謝罪したのである。

これにケインは、


「ふふ、知り合いと言ってもあまり仲の良い知り合いではないので陛下が心を痛める事はありませんよ?むしろ陛下との会談を邪魔しようとする者達を連れていってくれたのであの二人には感謝しなければいけません」


と、言ってテイルに謝罪をしなくて大丈夫だと告げたのであった。

このケインの発言にテイルは、


「…ありがとうございます。そう言っていただけると助かります」


と、言って感謝し、続けて、


「…あ、アランさんが帰ってきましたね」


と、言ってアランがワインを持って帰ってくる姿を見つけたのである。

そうして戻ってきたアランはテイルに、


「お待たせ致しました。只今ワインのおかわりを御持ち致しました」


と、言ってワインを手渡したのであった。

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