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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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テイルとケインの会談 その五

ブラストとエマニュエルが二人で互いに辺りをキョロキョロと見回して目的の人物を探している中、テイルはケインに、


「あの、良ければもう一杯ワインをもらえませんか?」


と、言ってワインのおかわりを頼んだのである。

これにケインは、


「お安いご用です。アラン君、お願いしますよ」


と、言ってアランに次のワインを持ってくるように指示したのであった。

これにアランが、


「了解です。すぐに行ってきます」


と、言って取りに行くところにテイルが、


「すいません、よろしくお願いします」


と、言って声を掛けるとアランは、


「私の事はお気になさらず。大丈夫ですよ」


と、言ってテイルの言葉に笑顔でこう答えたのであった。

そうしてアランがワインを取りにいった事でアランの後ろに隠れる形になっていたケインの姿をブラストとエマニュエルが見る事になり、ブラストとエマニュエルの二人は、


「…!ブリカス…!そこにいたか…」


「と言うか隣にいるのはテイル陛下じゃないか…!やはりブリカスはブリカスか…!」


と、言って歯噛みしたのである。

そして二人は、


「…なぁドイツの」


「…何だフランスの」


「一時休戦といこう。ブリカスの好きにさせるわけにはいかないからな」


「…わかった、一時休戦だ」


と、言って話し合うとテイルとケインが話し合っている場所に向かっていったのであった。

しかしこれに、


「…おっと、テイルのところには行かせないよ?」


「そのとおりだ。それに個人的にもこの辺りでちょっとでも点数稼いでおかないとな」


と、言ってアーシアとジャンの二人がブラストとエマニュエルの前に立ち塞がったのである。

そしてアーシアとジャンは、


「あれだけ大量の人に囲まれてボロボロにされてたテイルが今は楽しそうに話してるからね。その会話の邪魔はさせない」


「そう言う事。と言うわけでテイルのところに行くのは諦めて俺達との会談を行ってもらおうか?」


と、言ってそれぞれがブラストとエマニュエルの腕を掴んで無理矢理にテイルの近くから引き離したのであった。

これにブラストとエマニュエルは、


「…い、いや、俺は…」


「私もテイル陛下の邪魔はしませんよ。陛下に少しだけ話があるだけですから…」


と、言って二人を引き離そうとしたのだが、アーシアとジャンの二人は、


「良いんですかぁ?今の私はフェリアシティの者ですけど元々はエルヴァンディアの王女ですよ?下手すると外交問題ですよ?」


「俺もアメリカ帝国の皇子だぞ?わかってるか?」


と、言ってブラストとエマニュエルの二人を脅したのであった。

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