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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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テイルとケインの会談 その四

フィッシュアンドチップスを食べるケインにテイルは、


「あ、私ももらって良いですか?」


と、聞いてケインに差し出したフィッシュアンドチップスに目を向けたのである。

これにケインは、


「ええ、どうぞ。というよりこれはテイル陛下の為に持ってきた物ですからね」


と、言ってテイルの言葉に答えたのであった。

そしてケインの言葉を聞いたテイルは、


「それなら遠慮無く…うん、だんだん癖になってきました」


と、言ってフィッシュアンドチップスを食べていったのである。

これにケインは、


「…そう言えば陛下の好みのお酒はワインだと聞きましたが、好みの料理は何になりますか?」


と、言って今度はテイルに好みの料理を尋ねたのであった。

これにテイルは、


「好みの料理ですか?肉料理は全体的にどれも好きですけど…それじゃ駄目ですか?」


と、言ってケインに聞き返したのである。

これにケインは、


「そうですねぇ…またいつかイングランドにお招きした際にどのような料理を提供すれば喜ばれるかがわかるので出来ることなら多少は細かいところまで教えていただきたいですねぇ…」


と、言ってテイルに話したのであった。

するとこの話を聞いたテイルが、


「そうですか。それなら答えますが…やっぱりステーキになりますかね…?」


と、少し悩みながら答えたのである。

これにケインは、


「ステーキですか。わかりました、必ず記憶しておきます。それでは次は…」


と、言ってテイルに対する次の質問を考え始めたのであった。

…こうしてテイルがケインとの会談を行っている一方、他国の軍要人達もそれぞれに会談を行っていた。

その軍要人の中の一人、ブラストにエマニュエルが話し掛けていったのである。


「よう、ドイツの。何をキョロキョロしてんだ?」


これにブラストは、


「…フランスのか。…別にあんたに話す事じゃないだろう」


と、素っ気なく答えたのであった。

この返答にエマニュエルは、


「そう言うなよ、俺も多分同じ奴を探してるはずだからな」


と、言ってブラストの肩に手を置いたのである。

そしてエマニュエルは続けて、


「…探してるのはあのブリカスだろ?」


と、ブラストに尋ねたのであった。

エマニュエルのこの発言にブラストは、


「…あんたもか…」


と、一言だけで答えたのであった。

そんなブラストにエマニュエルは、


「まあ当然だな。あのブリカスだけは味方でも信用できん。常に他国を出し抜いて自国の利益になる為だけに動いているからな。近くにいる時はいつでも視界に入るようにしておかないと安心出来ん」


と、言って先程までのブラストと同じようにキョロキョロと辺りを見回したのである。

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