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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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テイルとケインの会談 その三

テイルとケインの話し合いの途中、ケインのラム酒を取りに行っていたシアードがラム酒を持って戻ってきたのであった。

そうしてシアードはケインに、


「お待たせしました。只今ラム酒を持って参りました。どうぞ」


と、言ってラム酒をケインに差し出したのである。

これをケインは、


「ありがとう、いただくよ」


と、言って受け取るとテイルに、


「遅くなりましたが乾杯しましょう」


と、言ってグラスを掲げたのであった。

これにテイルも、


「わかりました。乾杯!」


と、言って自身のグラスをケインが行ったように掲げたのである。

そこでテイルは、


「…ところで何に乾杯しましょうか?」


と、言ってケインに尋ねたのである。

これにケインは、


「…そうですねぇ…。使い古されたやり取りになるんでしょうけど、テイル陛下の瞳に乾杯」


と、言って答えたのであった。

これにテイルは、


「……ええ、それはちょっと引きます…」


と、言ってケインの顔を見たのであった。

このテイルの反応にケインは、


「ふふふ、やはりそういう反応になりますか。私としましても予想通りの反応でしたから私には何のダメージもありませんよ?ええ、全く」


と、言って胸を張ったのである。

このケインの様子にシアードとアランは声を合わせて、


「「閣下、泣いてもいいんですよ?」」


と、言って声を掛けたのであった。

これにケインは、


「はっはっは、何を言うかと思えば…」


と、言ってシアードとアランの顔を見たところで、


「ごめん、やっぱ泣いていい?」


と、言ってシアードの胸に顔を押し付けて泣き始めたのである。

これにテイルは、


「…それもちょっと引くなぁ…」


と、言うと持っていたワインを一気飲みしたのであった。

そしてテイルは、


「ああ、良いワインですね。美味しかったです」


と、言って三人にワインの感想を話したのである。

そんなテイルにケインは、


「…私も飲みますか…。…あ、やけ酒では無いですからね?」


と、言ってグラスを傾けようとしたところでまたもシアードとアランが、


「「閣下、泣いてもいいんですよ?」」


と、言ってケインに話し掛けたのであった。

これにケインは、


「はっはっは、もう大丈夫だよ」


と、言ってラム酒を飲んでいったのである。

これを見ていたテイルはケインに、


「あ、おつまみどうぞ」


と、言って自身が持っていたフィッシュアンドチップスをケインに差し出したのであった。

これをケインは、


「ありがとうございます。いただきます」


と、言って食べると、


「うん、いつもの安心する味だ」


と、言って感想を話したのである。

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