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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
133/503

ケイン・ファルネウス

想像していたのとは全く違うケイン・ファルネウスの姿にテイルは、


(この人がケイン・ファルネウスか…。私が言うのもなんだけど、想像していたより全然若いな…。二十代前半ぐらいかな?)


と、考え、ケインに、


「…ずいぶんお若いんですね。話を聞いて想像していたのは日本の十倉寺司令のような渋いイケおじだったんですけど…」


と、言ってケインの顔を眺めたのであった。

これにケインは、


「私の話だけを聞いた方はよくそう言います。…失望されましたか?」


と、言ってテイルに尋ねてきたのである。

これにテイルは、


「…それは私の異性の好みに関係してでしょうか?」


と、言って聞き返したのであった。

この問いにケインは、


「…そう、ですね…。色々な意味があったのですが、とりあえずはその解釈でお願いします」


と、言って答えたのであった。

これにテイルは、


「それなら大丈夫です。私のストライクゾーンはかなり広いと有名ですから。ただし面食いなのでそこだけが注意点ですね」


と、言ってケインに伝えたのである。

この返答を受けたケインは、


「ああ、それは良かった。危うく陛下のストライクゾーンから外れたかと思ってビクビクしておりました…」


と、言ってテイルに身震いして見せたのであった。

そんなケインにテイルは、


「…一つ確認したい事があるんですけどいいですか?」


と、言って質問の許可を貰おうとしたのである。

これにケインは、


「陛下のご質問ならどのような物でもお答え致します。何でもどうぞ」


と、言って許可を出したのであった。

これを受けてテイルはケインに、


「…もしかしてなんですけど、私が一人になるところを狙ってましたか?」


と、言って尋ねたのである。

この質問にケインは、


「バレていましたか。ええ、その通りです。あの状態で陛下に会いに行っても多数の中の一人ですからね。ですからこのように陛下がお一人になる時を待って接触させてもらいました。陛下と二人だけで会話出来るように」


と、言って正直に答えたのであった。

そんなケインにテイルは、


「でもあの二人がいるじゃないですか。アランさんとシアードさんの二人が」


と、言ってケインの言葉に反論したのである。

これにケインは、


「必要ならあの二人も遠ざけますよ。必要ならね」


と、言って答えるとテイルから視線を外して、


「帰ってきましたね。さて、シアードは何を持ってきたかな?」


と、言ってテイルから外した視線をテーブルがある方向に向けたのである。

それに続いてテイルも視線を向けるとシアードが片手に料理の取り皿を持ってテイル達に向かってくる姿が目に入ったのであった。

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