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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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テイル対フランツ

フランツの言葉を聞いたテイルは、


「その意見も良くわかります。ですが会議の度に改善策の話し合いをしていく事に辟易としている方々がいる事実もお忘れなきよう…」


と、言ってフランツにやんわりと反論をしたのであった。

これにフランツは、


「その事実は理解しておりますよ?ですが辟易としている方々とは大国や強国の方々でしょう?その方々は弱小国の方々のお気持ちは理解出来ないのでは?」


と、言ってテイルに言い返してきたのである。

これにテイルは、


「…そもそも弱小国の方々にまで侵攻目標を決めさせる今の制度が間違っているのではないでしょうか?」


と、言ってフランツの言葉ではなくNATOの制度そのものについて疑問を示していったのである。

テイルのこの発言にフランツは、


「…仰っている事はわかっています。ですが大国、強国にばかり侵攻目標を決めさせるのは不公平でしょう?それについてはどのように思われますか?」


と、言ってテイルに尋ねてきたのであった。

これにテイルは、


「NATOの加盟費や維持費を負担すると言うような話なら公平不公平という意見も出るでしょうが、今話している事は侵攻目標を決めて達成出来なかったら改善策の話し合いでしょう?極端な話をしてしまえば弱小国に戦争しろと言っているようなものでしょう?これを公平不公平と言ってしまうのは何か間違っている気がします」


と、言ってフランツの言葉に反論していったのである。

するとこの反論を受けたフランツは、


「…それは、その、それは確かにそうかもしれませんが、ですが侵攻目標を設定してその目標を着実に遂行していかなければ共産軍との戦争に勝てないのですよ?」


と、言って最初にしどろもどろになりながらテイルに言い返していったのである。

これにテイルは、


「戦争に勝てない話と侵攻目標の設定の話は別の気がしますが…。…とりあえずこのままだと議論が平行線を辿るだけになりそうですからこの辺りで決着をつけませんか?」


と、言ってフランツに尋ねていったのである。

これにフランツは、


「…決着、ですか?…どのように決着をつけるつもりですか…?」


と、言ってすぐにテイルに聞き返したのであった。

そんなフランツにテイルは、


「民主主義的に多数決を行いましょう。これが一番簡単だと思うのですがいかがでしょう?」


と、言ってフランツや会議の出席者全員に提案していったのである。

この提案にフランツは、


「…多数決、ですか…。…わかりました、それでいきましょう」


と、言ってテイルの提案に乗って多数決を行う事を認めたのであった。

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