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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
122/503

改正交渉

日本政府を味方に引き入れたテイルはジェームズ皇帝とトーマス博士に、


「陛下、博士、こちらは日本政府を説得出来ました。そちらの状況はどうですか?」


と、言い、自身の仕事が終わった事を報告するのと同時にアメリカ政府のドイツ説得がどうなっているのかを尋ねていったのである。

これにジェームズ皇帝とトーマス博士は、


「こちらもドイツの説得に成功しました。大丈夫ですよ」


「これで四ヶ国ですね。後はその場その場でなんとかしましょう」


と、言ってテイルの問い掛けに答えていったのであった。

するとこれにテイルが、


「それなら早速仕掛けていきますか?」


と、言ってジェームズ皇帝とトーマス博士にルール改正の交渉を始めようと促したのである。

これにジェームズ皇帝とトーマス博士も、


「…そうですな。各国の代表が余計な話をしていない今が最大のチャンスでしょうし…いきますか?」


「そうですね。早い内に仕掛けて早くルール改正を行わせてしまいましょう」


と、言ってルール改正の交渉の始めようと言ってきたのであった。

こうして話している間にテイル達の方に発言の機会がやってきて、ここでテイルが、


「私達の侵攻目標を決める前に少しよろしいでしょうか?」


と、言って発言の許可を求めたのである。

これに今回の議長役のフランツ・シュタインは、


「構いません。発言を許可します」


と、言ってテイルの発言を許可したのであった。

こうして許可を得たテイルは早速、


「それでは発言します。先ほど聞いたのですが今行っている侵攻目標の設定と未達成の時の改善策の発表、これは不毛なルールだと私は思うのですがどうでしょうか?」


と、言って会議の出席者全員に問い掛けていったのである。

これに出席者達はざわついたのだが議長のフランツは、


「…不毛なルールかもしれませんが必要なルールなのですよ。改善策を話し合いその改善策を着実に実行していく事で効率良く共産軍に勝てるようになるのですから」


と、言ってテイルの発言に反論してきたのであった。

これにテイルは、


「ですがこのルールを不毛だと感じている出席者がいる事もまた事実です。これについてはどのようにお考えなのでしょうか?」


と、言ってフランツに尋ねていったのである。

この質問にフランツは、


「このルールを不毛だと思っている方々は改善策を話し合う必要の無い方々なのでしょう。確かにその方々には不毛な時間なのでしょう。ですがこの時間を非常に有用な時間だと思ってくれている方々も間違い無くいます。その方々のためにもこのルールを廃止するわけにはいかないのです」


と、言ってテイルの質問に答えていったのである。

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