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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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即席根回し

テイルとトーマス博士、それにジェームズ皇帝の三人が手を組んで行おうとしているNATOのルール改正。

これにテイルは、


「…一つ聞きたいんですけど日本もこのルールには反対なんですよね?」


と、言ってトーマス博士に確認したのである。

これにトーマス博士は、


「…しっかりと確認した事は無いので確かな事はわかりませんが…十中八九日本もこのルールには反対のはずです」


と、言ってテイルの質問に答えたのであった。

するとこの返答を聞いたテイルが、


「それなら日本政府も我々の側に引き入れましょう。味方は多い方が良いでしょう?」


と、言ってトーマス博士とジェームズ皇帝に提案したのであった。

この提案にトーマス博士は、


「良いですね。それではテイル陛下に日本政府の説得はお任せしてよろしいでしょうか?」


と、言って乗ってきて、ジェームズ皇帝は、


「それでは我々は我々の隣にいるドイツ政府の説得をしてみるか。出来るかな、トーマス博士?」


と、言ってテイルに返事をすると続けてトーマス博士に尋ねたのである。

この質問にトーマス博士は、


「…やってみましょう。成功すれば加盟国の四ヶ国がルール改正を提案する事になります。さすがにこれは無視出来ないでしょうから」


と、言って即座に引き受ける事を約束したのであった。

こうしてテイルは日本政府の出席者である松本総理と十倉寺司令に話し掛けていった。


「…あの、松本総理、十倉寺司令、少しよろしいでしょうか?」


これに松本総理は、


「構いません。…それでどういったご用件でしょうか?」


と、言って答えながらテイルの方に顔を向け、十倉寺司令は、


「私も大丈夫ですよ」


と、言ってこちらもテイルの方に顔を向けたのである。

そんな二人にテイルは、


「先ほどトーマス博士とジェームズ陛下の二人と話し合ったのですがNATOには侵攻目標を決めて達成出来なかったら改善策を話し合う不毛なルールがあるんですよね?」


と、言って尋ねていったのである。

これに松本総理と十倉寺司令は、


「…ありますねぇ…」


「…不毛なルール、確かにそうですな…」


と、言ってテイルの言葉を肯定してきたのである。

これを受けてテイルは、


「そのルールなのですがトーマス博士もジェームズ陛下も改正したいと言っています。その上でトーマス博士とジェームズ陛下はドイツ政府を説得して味方に引き入れると言われました。これで日本政府も協力していただけるとなったら改正勢力が四ヶ国になります。…トーマス博士とジェームズ陛下は今回の会議で改正出来なければもう二度と改正出来ないぐらいには考えておられるはずです。どうか日本政府もこのルールの改正に協力してくださいませんか?」


と、言って松本総理と十倉寺司令に訴えたのである。

これに松本総理と十倉寺司令は、


「…わかりました。四ヶ国になったからといって改正出来るとは言えませんが日本政府は協力しましょう」


「私もアメリカ政府とフェリアシティ政府の意見に賛成です。なんとか今回であのルールを改正させましょう」


と、言ってテイル達の意見に賛成してきたのであった。

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