表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
117/503

会合前

会議場に到着したテイル達はその会議場のどの席に座るかで迷う素振りを見せようとしていたところでジャンがテイルに、


「テイル陛下、あそこに父上とトーマス博士が、そして一つ開けて松本総理と十倉寺司令がいるのでそこに行こう」


と、言ってテイルにジェームズ皇帝とトーマス博士、それに松本総理と十倉寺司令の近くに向かうように話したのである。

それにテイルは、


「わかった、そうしよう」


と、言ってジャンの言葉に従ってジェームズ皇帝達の元に歩いていった。

その途中でテイルはジャンに、


「…ねぇジャン、さっきから思ってたんだけど」


と、言って話し掛け、これにジャンが、


「…?なんでしょう?」


と、言ってテイルに聞き返したところでテイルが続けてジャンに、


「なんか私に敬語で話すのが辛そうだからタメ口で良いよ?」


と、言って自身に対して敬語で話さなくて良いと伝えたのであった。

この発言を聞いたジャンは、


「…いいのか?」


と、言ってテイルに確認したのである。

この念押しのような確認にテイルは、


「いいよ。だって今も苦しそうに話してるじゃない。それなら苦しくない、疲れない話し方してくれる方が助かるもの」


と、言って改めてジャンに疲れない口調で話すように伝えたのであった。

この言葉を受けてジャンはようやく、


「…それじゃ遠慮無く…、あー、疲れた!やっぱり堅苦しい言葉は使わないに限るな!」


と、言ってテイルに普段どおりの口調で話し掛けたのであった。

これにテイルは、


「…それがあなたのいつもの口調ですか。わかりました。…さて到着しましたか」


と、言ってジャンの普段の口調を確認するとジェームズ皇帝達の近くに到着した事を小さく呟いたのである。

そしてテイルはジェームズ皇帝達に、


「すいません、少し遅くなりましたかね?」


と、言って声を掛けたのである。

これにジェームズ皇帝は、


「いや、大丈夫です。まだ参加者達が集まりきっていませんからね」


と、言って応じるとテイルが、


「それは良かった。ところで一つお聞きしたいのですが…」


と、言ってジェームズ皇帝に話し掛け、これに続けて、


「…私達はどこに座れば良いんですか?」


と、言って周囲を見回したのであった。

テイルのこの質問にジェームズ皇帝は、


「そんな事でしたか。それなら問題ありません。我々アメリカと日本の席の間を開けていますからな」


と、言ってその方向に目を向けたのである。

それに続いて目を向けたテイルは、


「…あぁ、あの席ですか。わかりました、それでは…」


と、言ってジェームズ皇帝に示された席に座ったのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ