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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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政府専用機内にて その二十一

松本総理の話にテイルは、


「…あれ?宇宙軍の話ってしましたっけ?」


と、言って松本総理に確認したのであった。

これに松本総理は、


「…していないような気がしますね。ただ宇宙軍の話はそれほど…とは言えませんね。宇宙軍にも少なくない被害が出ていますから。ですがそれでも地上で戦った陸軍、空軍、海軍と比べると非常にシンプルな事しかしていないのでどうしてもこういう扱いになってしまいます」


と、言うとテイルを見て、


「宇宙軍があの戦いで行った事は陸軍、空軍が統一朝鮮に攻撃を仕掛けた時とほぼ同時刻に統一朝鮮軍が所有しているコロニー郡に対して攻撃を仕掛け、その間に日本所有のコロニー郡から地上のアメリカに向けてコロニー市民の全てを脱出させて自分達も地上に降下していく、という物でした。ですから話すといってもこのように短い物になることがわかっていましたから後回しになったというわけです」


と、言ってテイルに話したのであった。

これにテイルは、


「…結構大事な事だと思うので話してくれて良かったです。それにしてもアメリカって松本総理と十倉寺司令の話を聞く限りだとこの時の日本の亡命政府樹立の件はすんなり認めたような気がするんですけどどうしてですか?」


と、言ってジェームズ皇帝とトーマス博士に尋ねたのである。

これにジェームズ皇帝は、


「…まあその…米日同盟という長きに渡る強固な同盟関係があったからという感じですな」


と、話して、トーマス博士は、


「…そうですね。それにこの件についてどうするかを有識者に聞いたところ二つ返事で受けるのが良いという意見が多かったのでそれもありますね」


と、言ってそれぞれがテイルの質問に答えたのであった。

この返答にテイルは、


「なるほどね、そういう理由でしたか。それなら私も納得です。そして日本は今現在は日本本土奪還の為に軍隊の再建作業の真っ最中という事ですね?」


と、言って今度は松本総理と十倉寺司令に話し掛けたのであった。

これに松本総理は、


「そのとおりです。現在陸軍と空軍は大体五割から四割程度の再建状況になっています」


と、答え、続けて十倉寺司令が、


「そして海軍は九割再建、宇宙軍が八割再建という状況で今年中には日本奪還作戦を発令出来るのではないかと考えています」


と、言ってテイルに話したのであった。

これにテイルは、


「そうですか。それでは奪還作戦が始まるとなったら私達にも連絡してください。必ず力になるとお約束致します」


と、言って松本総理と十倉寺司令に頭を下げたのであった。

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