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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
110/503

政府専用機内にて その十九

遅くなりました…。

ごめんなさい…。(土下座)

十倉寺司令の言葉にテイルが納得したところで松本総理が、


「…それでは陸軍と空軍が全滅した話の続きをして良いですか?」


と、言ってテイルに尋ねていったのである。

これにテイルは、


「…そうですね。松本総理、続きをお願いします」


と、言って松本総理の言葉に頷きながら続きを話してもらうように頼んだのであった。

これに松本総理が、


「はい、任せて下さい」


と、言って続きを話し始めたのである。


「総兵力の七割を投入してきた同盟軍は兵数差を利用して陸軍と空軍を取り囲んだのです。そうして陸軍と空軍の逃げ場を無くしたところで同盟軍は陸軍と空軍に対して降伏勧告を行ってきました。それに陸軍と空軍は、欲しかったら取りに来い、馬鹿者共、と、言い返して徹底抗戦の方針を貫いたのです」


松本総理はこう言って一度話を区切ったのである。

これにテイルは、


「…完全包囲された状況で降伏勧告を受けて、それを一言で拒否ですか…。…本当に最後の最後まで戦って死ぬ事だけを考えていたんですね…」


と、言って溜め息を吐いたのであった。

そんなテイルを見ながら松本総理は、


「そのような返答に同盟軍は激怒、すぐに総攻撃が始まりました。同盟軍側は歴史的な因縁も込めて極めて苛烈な攻撃を行いました。それに陸軍と空軍は激しく抵抗、結果的に陸軍と空軍は全滅しましたが同盟軍側も投入した戦力が総兵力の七割だと言いましたがその中の三割を失う大損害を受けたのです」


と、言って続きの話である陸軍と空軍が全滅した時の話を行ったのである。

これにテイルは、


「歴史的な因縁?モンゴル以外にも日本と因縁のある国が同盟軍側にあるんですか?」


と、言って松本総理の話で気になった部分を尋ねていったのである。

この問い掛けに松本総理は、


「あります。と言うより新共産同盟の中核国の四つ、ロシア、中華、モンゴル、統一朝鮮の四ヶ国全てが日本に対して歴史的な因縁があります」


と、言って答えたのであった。

この答えにテイルは、


「…四ヶ国全てに因縁がある?…モンゴル軍は日本軍に二回蹴散らされたというのは聞きましたが他の三ヶ国にも似たような話があるんですか?」


と、言って松本総理に尋ねていったのである。

この質問に松本総理は、


「そうですね。元寇からは数百年後の話になるのですが、まず中華帝国は清と呼ばれる帝国だった時代に日本と戦争、日清戦争と呼ばれる戦いで敗戦、その約十年後に起きた当時のロシア帝国と日本との戦争、日露戦争と呼ばれる戦いでロシア側が引き分けに近い形で敗戦、そして統一朝鮮は日清戦争と日露戦争の影響で日本の植民地になったという、各国には日本との間にこうした因縁があるのです」


と、言ってテイルに説明したのである。

これを聞いたテイルは、


「…話を聞くと日本という国は新共産同盟の天敵のような国なんですねぇ…」


と、言って何処か遠くを見詰めたのである。

今さらながらですが本作と別作品の更新を一日一話時間不定期にしたいと思います。

楽しみにしている皆さまごめんなさい…。(深い土下座)

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