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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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政府専用機内にて その十八

テイルの問いに松本総理は、


「同盟軍が切り札のモンゴル軍でも日本軍に勝てないとなって、ロシア、中華、統一朝鮮各軍の総兵力の七割を日本軍にぶつけた結果ですね、陸軍と空軍が全滅したのは…」


と、言ってテイルに答えたのであった。

この返答にテイルは、


「七割ですか。残りの三割はどうしたんですか?」


と、言って松本総理に質問したのである。

この問いに松本総理は、


「残りの三割はそれぞれ一割ずつに分けて一つをヨーロッパ方面に、さらに一つをインド方面に、そして最後の一つを東南アジア方面に配置して各方面からの進撃に備えたのです」


と、言ってテイルの質問に答えたのである。

これを聞いたテイルは、


「…東南アジア?…それって同盟軍の領域に近いんですか?」


と、言って松本総理達に尋ねたのである。

この質問に松本総理が、


「近いですね。一部の国は中華帝国と領土を接していますし」


と、言って答えるとテイルは、


「…それなのに同盟軍がどこを攻めるかの会議で候補にも上がらなかったのは何故ですか?」


と、言って松本総理に続けて質問していったのである。

これに松本総理は、


「…おそらくですが後回しにしても大丈夫だと考えたのでしょう。ヨーロッパかインド、そして極東方面の攻略後で問題無く攻略出来ると考えていたのでしょう」


と、言ってテイルの質問に答えたのである。

するとこの返答を聞いたテイルが、


「…今東南アジア方面はどうなっているんですか?」


と、言ってこの場の全員に問い掛けたのであった。

この質問にはトーマス博士が、


「今も健在ですよ。各国全てが我々新生NATO陣営で。国境線付近で小規模戦闘が多発していますが」


と、言ってテイルの問いに答えたのであった。

この答えにテイルは、


「極東方面を攻略しても東南アジア方面の攻略は出来なかったんですね…。…それにしても各国軍は日本の救援に来なかったんですか?」


と、言って次の質問を行ったのであった。

これには十倉寺司令が、


「各国の救援は我々の方から断りました」


と、言って答えたのである。

これにテイルは、


「…日本側から断ったんですか?どうして?」


と、言って聞き返していったのである。

これに十倉寺司令は、


「戦闘目的が本土防衛戦ではなく時間稼ぎの為の戦いでしたからね。ですから援軍はいらない、それよりも稼いだ時間でそちらの戦力強化をしてほしい、そう伝えました」


と、言ってテイルの疑問に答えたのであった。

これにテイルは、


「…そういう理由ですか。では東南アジアやインド、それにヨーロッパが健在なのは日本軍の時間稼ぎのおかげという事ですか…」


と、言って十倉寺司令の言葉を受け止めたのであった。

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