政府専用機内にて その十六
トーマス博士の言葉を聞き終えたテイルは、
「…つまり海軍と宇宙軍に使う予算が少なくて良いからその代わりに陸軍と空軍が超強化されたという事ですか?」
と、言ってトーマス博士に尋ねたのであった。
この質問にトーマス博士は、
「そういう事です。その結果誕生したのが騎兵隊を中核とした地球最強の陸軍と制空権を掌握する事を第一に考えられた空軍というわけです。こうして地上戦力は無敵に近く空から攻撃しようとすれば空軍に蹴散らされる、まさに地球最強の軍隊が現れた、という事になったのです」
と、言ってテイルの言葉に答えたのである。
その言葉を聞いたテイルが、
「なるほど。それで日本軍が全滅したんですね?モンゴル軍と戦って…」
と、言ったのだが、トーマス博士は、
「いえ、日本軍はモンゴル軍と互角の戦いを展開しました」
と、言ってテイルの言葉を否定したのであった。
これにテイルは、
「…え?…あの、モンゴル軍って地球最強なんですよね?」
と、言ってトーマス博士やその他の人達に確認したのである。
これにトーマス博士達は、
「「「「「「「そうですね」」」」」」」
と、言って肯定したのである。
これを聞いたテイルは、
「…そのモンゴル軍に日本軍は互角の戦いを展開した、と?」
と、尋ねたのである。
これにトーマス博士達は、
「「「「「「「そうですね」」」」」」」
と、言ってテイルの言葉に答えたのであった。
するとこの答えを聞いたテイルは、
「…モンゴル軍って地球最強なんですよね?」
と、尋ねて再び確認を行ったのである。
これにトーマス博士達は、
「「「「「「「そうですね」」」」」」」
と、言って再度全く同じ言葉で返答したのであった。
この返答にテイルは、
「…もしかして日本軍って地球最強クラスで強いんですか?」
と、言ってトーマス博士達に質問したのであった。
これにトーマス博士が、
「そういう評価になります。と言うより歴史的に見て、日本という国の強さは異常だと言って良いレベルですからね」
と、言ってテイルの質問に答えたのである。
その答えを聞いたテイルは、
「…強さが異常?…そんなに強いんですか…?」
と、言ってトーマス博士に聞き返したのである。
これにトーマス博士は、
「強いですね。モンゴル軍と互角に戦ったと言いましたが両軍の戦力比はモンゴル側が1.5で日本側が1でした。それでも日本軍はモンゴル軍と互角に戦い、時にはモンゴル軍を押し返す事もあったそうです」
と、言って説明したのであった。
この説明にテイルは、
「三ヶ国連合軍が簡単に蹴散らされた軍を相手に、それも相手の方が多いのに単独で互角に戦うどころか押し返すとか…本当に強いんですね…」
と、言って日本軍の強さに驚いたのであった。