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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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政府専用機内にて その十五

トーマス博士はテイルに、


「モンゴル帝国の強さの理由はいくつかありますが、その一つに精強無比な騎兵隊を持っていた事があげられます。現在のモンゴルはこれを再現しようとして、その試みに成功したのです。これが現在のモンゴルが地球最強の陸軍を持つことになった理由です」


と、言ってモンゴルが強くなった理由を説明したのである。

これにテイルは、


「…騎兵隊を再現…マシンアーマノイド…モーションコントロール…。………まさか軍馬用のマシンアーマノイドを作ったって事ですか?」


と、言ってこれまでの話から一つの可能性に気付いてトーマス博士に尋ねたのであった。

これにトーマス博士が、


「正解です。モンゴルはマシンアーマノイドを使用してモンゴル帝国時代の騎兵隊を再現したのです」


と、言って答えたのである。

するとこの答えにテイルは、


「…強いんですかそれ?」


と、言ってトーマス博士を疑いの目で見ながら尋ねたのであった。

これにトーマス博士は、


「強いですよ。確か一年前でしたか、ヨーロッパの新生NATOのドイツ、フランス、イタリアの三ヶ国連合軍と戦って連合軍を簡単に蹴散らしましたからね。ちなみに戦力差は連合軍が1.5でモンゴル軍が1です」


と、言ってテイルの疑念に答えたのである。

これにテイルは、


「…1.5倍の敵を簡単に、ですか…。それは確かに強そうですね…。…でも陸軍、というか地上戦力なら空から爆撃したりしたら簡単に勝てそうですけど…?」


と、言ってトーマス博士に尋ねたのである。

これにトーマス博士は、


「その弱点もモンゴル軍はわかっていて対処もしています。爆撃を行おうとしている部隊を迎撃、殲滅する為だけの空軍を編成したのです」


と、言って説明したのであった。

これにテイルは、


「…それはまた…極端な事をしましたね…。つまり地上の敵は騎兵隊が蹴散らし、空の敵は空軍が全て蹴散らす、と。…でもそれって海軍や宇宙軍が凄い文句を言ってきそうなんですけど…?」


と、尋ねたのである。

この質問にトーマス博士は、


「普通ならそうなんでしょうけどモンゴルは地理的要因から普通ではないですからね…。国土が海に面していないのでそもそも海軍を保有していませんし。あ、昔にはほとんど形だけでしたけど海軍があったそうですよ?それとモンゴル保有のコロニー群も周囲をロシアと中華、それに統一朝鮮に囲まれていますから宇宙軍も必要最低限の物しか保有していませんからね」


と、言って答えたのであった。

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