政府専用機内にて その十三
遅くなりました…。
ごめんなさい…。(土下座)
十倉寺司令を見詰める松本総理にテイルは、
「同盟軍もエグい事をしますねぇ…。加盟国の首都が攻撃されているのにそれを無視して日本攻撃に向けて動くとは…」
と、言って声を掛けていったのである。
その言葉に松本総理は、
「…それだけ日本の事を恐れていたのでしょう。歴史的に見れば中華、ロシア、モンゴル、統一朝鮮各国は全て日本と戦い、負けたという共通点がありますから…」
と、言ってテイルの言葉に答えたのであった。
この話を聞いたテイルは、
「…と言う事は、攻撃すれば勝てそうな時だから防衛戦なんかやってられるか!って言って統一朝鮮の援軍要請を無視した、と?」
と、言って松本総理に尋ねたのである。
この質問に松本総理は、
「おそらくそうだと思います。ですから陸軍と空軍は平壌を離れて北京攻撃に向かったのです。陸軍と空軍の目的は同盟軍への攻撃ではなく自分達に目を向けさせて時間稼ぎをする事ですから…」
と、言ってテイルに話したのであった。
これにテイルは、
「…それで中華本土に攻め込んだ時の同盟軍の迎撃等はどのような感じだったのでしょうか?」
と、言って松本総理に同盟軍が日本陸軍と空軍の動きにどう対処していったのかを質問したのであった。
これに松本総理は、
「さすがに同盟軍の中核を成す勢力ですからそれまでの統一朝鮮軍の戦闘とは比較にならない規模の猛烈な反撃を受けました。なんとか撃破して前進を続けましたが全戦力の25%を喪失したようです」
と、言ってテイルの質問に答えたのである。
これを聞いたテイルは、
「…25%を喪失ですか…。それでも勝って前進するとは凄まじい軍隊ですね…」
と、言って日本軍への感想を話したのであった。
この言葉に松本総理は、
「…テイル女王にそう評価されれば彼等もあの世で喜んでいるでしょう…」
と、言って続けて、
「話を続けます。さらに前進する日本軍に同盟軍は切り札とも言える軍隊を派遣しました。現時点で大気圏内の戦いにおいては地球最強と呼ばれるモンゴル陸軍と空軍を日本軍にぶつけてきたのです」
と、話したのである。
この話を聞いたテイルは、
「…地球最強の軍隊がモンゴル軍…?なんというか…イメージと違う気がするんですけど…」
と、言って松本総理やこの場にいる他の人物も見渡したのである。
これに松本総理が、
「いえ、間違いありません。陸上での戦いでは間違いなくモンゴル軍が地球最強です」
と、言ってテイルに話したのであった。
そして松本総理の言葉に続いてトーマス博士が、
「モンゴル軍が強い理由はマシンアーマノイドが世に出てきてからですね。それまでは最強軍論争とは無縁の存在でしたから」
と、言ってテイルに説明を始めようとしたのである。