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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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政府専用機内にて その十一

松本総理の言葉を受けてテイルは、


「それでは質問を始めます。まず釜山駐留軍撃破後にソウルに向かうのはわかるんですけど何で釜山市街を破壊していったんですか?それに途中の市街も破壊していったのはどうしてですか?」


と、言って質問していったのである。

これに松本総理は、


「釜山市街や途中の市街を破壊していったのは朝鮮軍に復興作業を行わせて身動きを出来なくさせる為ですね。その意図がありましたから徹底的に破壊しました。そうやって北上していったのです」


と、言ってテイルの質問に答えたのである。

この答えを聞いたテイルは続けて、


「そう言う事ですか。それでは次の質問なんですけど、陸軍と空軍は全滅したんですよね?事前に作戦を伝えていたのはわかりますけど何で十倉寺司令や松本総理が現地の戦況を詳しく知ってるんですか?」


と、言って尋ねたのである。

この質問に松本総理は、


「それですか。それについては…まずはテイル様に謝らないといけません…すいませんでした…」


と、言って謝罪してきたのであった。

これにテイルは、


「謝る?何をですか?」


と、言って尋ねたのであった。

これに十倉寺司令が、


「…陸軍空軍全滅と言いましたが実際には一人だけ帰らせたのです。ですから正確に言えば全滅ではなく、ほぼ全滅、という事になります」


と、言って説明してきたのである。

この説明を聞いたテイルは、


「…一人だけ帰らせるって…何の目的でそんな事をしたんですか?」


と、言って十倉寺司令に尋ねたのであった。

これに十倉寺司令は、


「本当に全滅してしまったら現地の陸軍と空軍がどのように戦い、どのような最期になったのかを知る者がいなくなってしまいます。ですから記憶力に優れた者、直観像記憶能力者の兵士がいたので彼一人だけ帰還させたのです」


と、言ってテイルの質問に答えたのである。

そして十倉寺司令は、


「あ、ちなみに直観像記憶能力というのは…」


と、言って説明を始めようとしたのだがテイルが、


「あ、それは大丈夫です。私もそうですから。写真のように記憶して絶対に忘れないんですよね?」


と、言って十倉寺司令に話したので十倉寺司令も、


「…あ、そうですか…。失礼しました…」


と、言って謝ったのである。

そんな十倉寺司令を見ながらテイルは、


「それについては謝らなくていいですよ」


と、十倉寺司令に言って続けて、


「それで十倉寺司令や松本総理が陸軍空軍の戦いを詳しく知っているんですね。…それでは続きを聞かせてもらって良いですか?」


と、言って続きを話すように促したのであった。

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