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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
101/502

政府専用機内にて その十

遅くなりました…。

ごめんなさい…。(土下座)

「陸軍空軍宇宙軍を総動員して全軍での特攻!?それが陸軍と空軍が全滅した理由ですか!?」


松本総理の言葉を聞いたテイルがそう言って十倉寺司令に目を向けたのであった。

これに十倉寺司令は、


「…そうです。結果を言ってしまえば宇宙軍は半壊滅、そして陸軍と空軍は全滅したのです…」


と、言って深い溜め息を吐くと続けて、


「…この作戦を立案して実行させたのは私です。私がもっと良い作戦を立案出来ていれば海軍と宇宙軍の被害が少なかったのはもちろん、陸軍空軍が全滅する事も無かったでしょう…」


と、言って項垂れたのであった。

そんな十倉寺司令に松本総理は、


「それでも日本国民はその全てがアメリカに脱出出来たのです。完璧な作戦ではなかったかもしれませんがあの状況では最良の作戦でした。それだけはどうか覚えていてください」


と、言って励ましたのである。

そんな二人にテイルは、


「…あの、ちょっと良いですか?」


と、一言断りを入れて、


「こうして結果が出ているという事は作戦その物は成功したんですよね?あの交渉で認められた時間ってどれぐらいだったんですか?…それにその時間、海軍の人達は何をしてたんですか?」


と、言って質問を行ったのであった。

これには松本総理が、


「交渉の結果認められた時間は二週間でした。そして海軍はその二週間で日本各地にある船舶という船舶を片っ端から徴用してかき集め、日本国民のアメリカへの脱出船にする、その作業を行う時間になりました。…ちなみに宇宙軍の非戦闘人員も地球への降下船をかき集める作業を行っていましたよ」


と、言って答えたのである。

これを聞いたテイルは、


「なるほど、各軍それぞれに仕事があったという事ですね。…それで期限の二週間になったところで陸軍空軍宇宙軍が攻撃を開始、海軍と宇宙軍の非戦闘人員がアメリカへの日本国民脱出作戦を始めたという事ですか」


と、言って松本総理に尋ねたのであった。

これに松本総理は、


「そうですね、ほぼその通りです。そうやって進撃を開始した陸軍と空軍はかつての韓国領釜山に上陸すると駐留軍を二時間で撃滅、その後は釜山市街を完全に破壊するとソウルに向けて進撃を開始、途中にある市街を破壊しながら北上していったそうです」


と、言ってテイルの質問に答えたのであった。

これにテイルは、


「…なんというか…色々と聞きたい事が出てきたのでその全部を聞いていっても良いですか?」


と、言って松本総理に質問の許可を行ったのである。

これに松本総理は、


「おそらくそう言われるだろうと思っていました。ですからどうか遠慮なく質問してください」


と、言ってテイルに頭を下げたのであった。

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