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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達
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政府専用機内にて その九

遅くなりました…。

ごめんなさい…。(土下座)

松本総理がそうやって区切ったところでテイルが十倉寺司令に、


「逃亡の準備の為の時間稼ぎですか。それは確かに必要な事ですが…でも実際に逃亡した時に同盟軍から攻撃をされると思うんですけど…それはどうされたんでしょうか?」


と、言って尋ねたのである。

これに質問された十倉寺司令ではなく松本総理が、


「十倉寺司令はそれにも対処方を考えていました。ただそれが…」


と、言って松本総理は十倉寺司令に目を向けたのである。

これに十倉寺司令が、


「…これが本題の陸軍、空軍全滅戦に繋がる事になるのです。…総理、私の事は気にしないでもらって構いません。どうかそのまま話を続けてください」


と、言って松本総理の後押しをしたのであった。

この言葉で松本総理は、


「…わかりました。それでは続けさせていただきます。えぇっと降伏勧告を利用しての時間稼ぎまで話したんでしたね?」


と、言ってテイルに確認していったのである。

これにテイルは、


「ええ、そうです。その続きからお願いします」


と、言って松本総理に先の話を促したのである。

これに松本総理が、


「わかりました。それでは…」


と、言って続きの話を語り始めたのであった。


「戦争派の質問に答えた十倉寺司令は陸軍総司令と空軍総司令、そして宇宙軍総司令に、この稼いだ時間で陸軍と空軍、そして宇宙軍にはやっていただきたい事があります、と、言って頭を下げたのです。これを見た陸空宇宙軍各司令は、そんなに頭を下げて…いったい何を?と、言って十倉寺司令に尋ねたのです。その言葉に十倉寺司令は、皆様にやっていただきたい事、それは陸軍、空軍、宇宙軍それぞれの全戦力を陸軍と空軍は海軍佐世保基地に、宇宙軍はかつての韓国領コロニーに最も近いコロニーに集結させてください。そして、と、十倉寺司令はここまで言って陸軍空軍宇宙軍各司令に今度は土下座をして、先に謝らせてください。陸軍空軍宇宙軍に全滅してくれとしか言えない愚かな人間で本当にすまない、と、言って謝られたのです。それに陸軍空軍宇宙軍各司令は、…それはどういう事だ?と、言って続けて、わけがわからんから詳しく話せ、と、言って十倉寺司令に詰め寄ったのです。それに十倉寺司令は、…認められた時間の最後の日に、陸軍空軍は釜山に、宇宙軍は旧韓国領のコロニーに全戦力で特攻を仕掛けてほしいのです、と、言って再度頭を下げられたのです」


松本総理はそう言うと十倉寺司令に目を向けたのであった。

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