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第三十八話……巨人

誤字脱字報告有難うございます。

 今日の空は晴れ。お日様ぽかぽか日和でござる。




──新年三日目。

 珍しく人間のお客様がお越しになったのでござる。


 お客様は、よぼよぼのお婆さんだったのでござる。


 いきなり……、



「お前さんを占ってしんぜよう……」


 Σ( ̄□ ̄|||) あ……あんまり占いは好きじゃないでござる。


 お婆さんは絨毯にカードを並べ始めたでござるよ。



「ぬぬぬ……、北西の方から……」

「ぬぬぬ……」


 心配な面持ち…… (・ω・`;)


「ぬぬぬ……」



 ……一時間経過。


「ぬぬぬ……」



──ドゥッ!

 伝令のホブゴブリンが転がるように入ってくる。



「ご注進! 北西のレムリアン山脈のふもとにサイクロプスが現れました!」


「数は?」


 老騎士が眉間にしわを寄せ尋ねる。



「いまだ不明!」


 伝令の表情も蒼白であった。



「ほ……、ほれ……占い通り」

 

 お婆さんはにやりと笑う。


 ……(´・ω・`)



 老騎士は、お婆さんに褒美の銀貨がはいった包みを渡し、軍議の用意をするよう周囲に檄を飛ばした。



──

 新年の宴もそこそこに、ブタ領は兵を起こすことになった。


 サイクロプスは怪力を誇る一つ目の巨人であり、身長は5Mにも達する場合もあった。

また何匹いるかもわからず、オーク族の中では巨躯を誇るアガートラムとはいえ兵を連れずに戦うのは自殺行為だった。



 直ちに招集がかかり、ハイオーク族を中心とした100名の最精鋭が選ばれた。



──数日後。

 ブタの前にアガートラム以下100名が揃う。



 Σ( ̄□ ̄|||) な……なんじゃこりゃ?


 ブタが驚くのも無理はなかった。彼らの兵装はみな赤、真っ赤赤だった。



「な……なんで真っ赤赤ブヒ?」


「カッカッカッカ! これだけ派手なら殿の武威も轟きましょうて!」


 アガートラムの副将で、スケルトン騎士の【ザムエル】が笑う。


 (xωx`) ……は、はじゅかしぃでござる。

 ……てかさ? どこからそのお金出てきたでござる? (;’∀’) 無駄遣い?



──

 留守居を家宰である老騎士ヘーデルホッヘに任せ、ブタ達は一路サイクロプスの討伐に向かった。


 沿道にて、民衆がアガートラムを指さす。


「あの立派なオークが領主さまよ❤」

「さすが、凛々しくて格好いいわね♡」


 ……もちろん、その後ろで茶色い巨大な牛【月影】にまたがり、タヌキとウサギとお昼ご飯の取り合いをしている貧相なブタが領主様であり、なんと子爵様であるのだが、誰にも判るわけがなかった。


 ちなみに俊足自慢な牛の【月影】は食べ過ぎで巨体になっていた。


 今回が初陣の痩せっぽちで怪力なロバの【月英】は、なんと一匹で100人分の物資を荷車で曳いていた。

 もちろん、馬5頭分のご飯を独り占めしたいだけの思惑でしかなかったが……。




みなさまの【ご感想】が当ブタ作の栄養源になります (`・ω・´)ゞ 感謝~♪


【ブタ的五輪用語集(サッカー編)】……VAR


ヴィデオ・アシスタント・レフェリーのことで、最終的に映像を見た主審が判断する。

視聴者にも当該画像が見える。現状賛否両論ある。


ブタ的レベルにおいては、見る分には大いに結構だと思う。作者が賛成なだけともいう(苦笑)


当ブタコメディーは【にゃっぽり~と航空】様と【(非公式)アスキーアート同好会】様の提供でお送りしました。

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― 新着の感想 ―
[一言] >ちなみに俊足自慢な牛の【月影】は食べ過ぎで巨体になっていた。 Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン。太った牛はただの牛・・・
[一言] 赤備えですかね?w やっぱ赤はカッコイイですよね! あと、私もVARはアリだと思います!
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