俺と甲賀7
忍術の里に入る少し前……
「ユージ〇ォォォ……」
SA〇ファンの蛇穴は、最終回を視聴して大号泣していた。
「俺もステイクールってセリフが出た時点でユー〇オ退場は覚悟していたが、やっぱりいざ別れると辛いな……」
最初の頃は何の思い入れもなかったキャラクターだと思っていたが、やはり2クールもアニメを見ていると、俺もいっしょに冒険していた気分にすっかりなっていた。
「ああ……俺、これから自分が戦闘するなんて考えられない……」
蛇穴の考えはもっともであり、現実世界で戦う以上自分の命が危険にさらされていることはまぎれもない事実である。
「夜叉、ユー〇オは立派に戦った、俺たちはユージ〇が命を懸けて戦ったように、俺たちも《隠遁翼竜》を倒すために奮闘しなければならない。
「そう言えば……九頭竜さんってベルクー〇さんみたいッスね!」
虎走はSA〇に登場する最強の騎士の名前を出して、九頭竜と重ね合わせていた。
俺はここでふと考えた……
「そう言えば、なんだかんだ今期アニメ……良かったな……」
そこで夢は醒めた。
「そうか、これは夢だったか……」
ブックマーク0件の陳腐な物語だったが、俺にとってはなかなかスリリングな物語だったぜ。
――完
ブクマがないのでここで完結。