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6 妹が生まれた

 今日は俺の8歳の誕生日だ。今までの誕生日と同じように俺が上座に座っている。しかし、今年は今までとは違う。家族が一人増えたのだ。母の腕に抱かれて眠る赤ん坊。これがおれの妹のアウラだ。紙の色は父や俺と同じ黒、額の鱗は薄い緑色なので風属性の魔法に適性があるようだ。俺は5歳の頃から父に鍛錬をしてもらい、いまではこのようなステータスになった。


  名前:トモヤ 8歳

  種族:龍人(闇・氷)

  レベル:5

   体力値:120/120

   魔力値:240/240

   筋力値:110

   防御値:70

   俊敏値:220

   器用値:250

   知力値:210

   幸運値:120

  スキル

   猫被りLv.4 刀術Lv.6 剣術Lv.10

   ナイフ術Lv.7 体術Lv.8

  種族スキル

   龍化Lv.1 ブレスLv.1

  称号

   ※天使『※※※※※』の加護、幸福の運命


 全体的に成長率が高い。幸運値は元々が殆ど変化の無いのものだ。防御値は唯一の二桁であまり成長が無い。まあ当たらなければどうということはないというやつだな。スキルの変化は剣術が増えたことと『蹴撃』が『体術』に統合された位だ。ちなみにスキルレベルの上限はLv.100である。

 さて、毎年両親はそれぞれがプレゼントを贈ってくれる。去年は父からは革製の手甲を、母からは手編みのマフラーを貰った。武具というあたりが父らしい。今年は何かな?


 「トモヤ、今年の贈り物は『教師』だ」

 父の言葉と共に部屋の入り口から一人の女性が入ってきた。

 「ヤエ・クズノハと申します。宜しくお願いいたします」


 綺麗な女性だ。袴のようなものを履いている。腰には2本の『刀』を履いている。1本は短く、もう一方は長い。イメージは侍かな?髪はとても短く、あちこちが寝癖で跳ねている。髪型には無頓着らしい。歳は20代だろう。俺のほうを睨んでいるのはなぜだろうか。ちょっと目つきが鋭いから怖いな。


 「トモヤ様、あなた様の刀術の指導を依頼され、やって参りました。これからお願いいたします」

 「よろしくお願いします」


 とっさに返事をしたが、刀術の指導とはどういうことだろう。


 「トモヤ、お前の剣は私とは違い受け流す技術が高いように感じた。だからこそ、それを得意とする流派の師範代を呼んだのだ」


 なる程、俺に合いそうな流派を探してくれたのか。


 「ありがとうございます、父上」

 「さあさあ、次は私からの贈り物よ、トモヤちゃん♪」


 母は何やら細長い箱を持ってニコニコしている。箱を開けてみると中には杖が入っていた。先端には小さめの宝石がはまっている。


 「それは魔法用の杖よ♪魔法の威力を少し増幅したり方向の指定がしやすくなるわ。あとはこれ♪」


 母から手渡されたのは1冊の本だった。表紙には『生活魔法 入門編』とある。


 「それは1番一般的な『生活魔法』の本よ♪魔力の扱い方とかが書かれているの。私が教えてあげるから魔法もやってみない?」


 なんと、母は魔法が使えたのか。使っているのを見たことがなかったから知らなかったな。


 「母上、魔法にも興味があります。教えてください!」

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