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40 ヤバい奴

~~とある少女視点~~


 やってしまいましたの!やっちまいましたの!


 やばいですの!やべーですの!やばすぎですの!


 単純な思考しか出来ないくらいにやばいですの!


 うきゃ~~~~~ですの~~~~~!?


 お姉様方から『殿方は下半身で思考する野獣ですわ。2人っきりで同じ部屋にいることがあれば妊娠してもおかしくないほどの野獣ですわ。』とか聞いてたから、女子寮に殿方が入ると聞いて思い切り拒否ってしまいましたの~!?


 おまけに本人に突撃暴言パラダイスしてしまいましたの~!


 その後はおばs・・・寮母さんにお説教をされてしまいましたの・・・・・・。


 お説教が終わってからフラフラと自室に戻ろうとすると一人の小柄な少女に呼び止められ、とんでもないことを教えられましたの。



 『あの男の子ね?ルーズヴェルト家の長男だよ?共和国の中でも特にヤバい家に喧嘩売っちゃったね?』



 ル、ルーズヴェルト家。20年程前に首都のすぐそばで発生したスタンビート(魔物や魔獣の大量発生)において、最も多くの魔物や魔獣を屠り、味方を守り続けたその戦闘スタイルから『守護者』と呼ばれるようになった平民が成り上がって貴族になった珍しい家系ですの。


 名誉貴族は一代限りなので七光りは一切通用せず、己の実力でその地位を確立するほどの何かしらのエキスパートしかおりませんの。


 おまけに貴族の夫人方のお茶会などでは『ルーズヴェルト家当主はクールビューティなイケメン』などと言われがちですが、わたくしの見立てでは『冷徹な戦闘狂』ですの。


 わたくしのお父さまも『あの男の逆鱗にだけは触れるな』と仰っていましたもの。あれは危険な存在ですの。


 さらに悪いことに、そのルーズヴェルト家の長男といえば、幼い頃に間違えて馬車に乗って冒険者たちでも簡単に命を落とす程に強い魔物がウジャウジャいると言われる『常闇(とこやみ)の森』に入り、その日のうちに魔物の大半を滅ぼした『必滅』だの『確殺』だの『蹂躙』だの『終焉』だのと物騒な二つ名が盛り沢山のトモヤ・ルーズヴェルトではありませんの!?


 そんなヤバい人に喧嘩売ってしまたとは思いませんでしたの・・・・・・。




 あ・・・・・・。











 ・・・・・・ちょっとチビりましたの。

 トモヤ自身は自分に二つ名があるとは知りません。恐れられているのは自分の顔立ちが怖いせいだと思っています。

 そして、『常闇の森』の魔物は「滅んだ」のではなく「姿を消した」が正しい表現ですが少女は詳細を知っていたわけではないのでこのような表現になりました。

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