13 異世界転移は突然に
学園にいた日本人学生サイドです。
僕の名前は『双葉 聖樹』普通の恋する中学生3年だ。恋の相手は『菊池 藍』。小学校の頃からずっと告白をしているけど、まだつき合えていない。
そしてある日のこと、高校受験を控えた僕達3年生は放課後の教室で自習をしていた。勿論、僕が教室に残っているのは菊池さんが自習をしているからだ。最近の彼女はなんだか元気がないように見える。この間は3日間も学校を休んでいた。ああ、やっぱり菊池さんは綺麗だ。
そんなことを考えていると足元がうっすらと光っていることに気がついた。目線を向けると床に光る線が伸びて幾何学模様を描いている。
「何だよこれ!?」
「魔法陣?」
「異世界キタコレ!?」
「ヒャッハー!!受験は終わりじゃー!勉強なんていらねー!」
「これヤバくね!?つぶやこ」パシャッパシャッ
クラスメイト達は混乱している。発狂したような奴や写真を撮っている奴もいる。
だけど僕はそんな奴らとは違う。
(僕の時代キターーー!!)
そう、これはネットの小説サイトで転移物を読みあさった僕にふさわしい。キリッ
そして光は強さを増し、周囲を真っ白に染め上げ、光が収まったときには、教室には誰もいなかった。
次回は『菊池 藍』さんサイドです。