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12 懐かしい声

遅くなりました!戦闘シーン難しい!

活動報告を投稿しました。

学園長の合図と同時に左右の男子が殴りかかってくる。


 「リア充爆ぜろぉ!!」


 「くたばれぇ!!」


 俺は冷静に『龍化』のスキルを発動させる。


 『龍鱗(りゅうりん)


 一瞬で全身を細かい鱗が覆い、防御値が跳ね上がる。

 右肩を前、左肩を後ろに引き、2つのの拳が右肩胛骨と左鎖骨にそれぞれ当たった瞬間に体を正面に戻す。それだけで2人は体勢を崩し、位置を入れ替えるようにして吹き飛んでいく。

 スキル発動から10秒が経過したのでスキルを解除する。これを見た奴がいれば『龍化』に時間制限があると判断するかもしれないからな。


 「ソフィア、来いよ」


 「ん」


 ソフィアに声を掛けると、彼女は迷いなく二振りの短剣を抜剣しながら滑るように踏みこんでくる。さっきの男共とは違い、足を地面から離していないので隙は確実に小さくなる。俺たちが杖と短剣を合わせようとした瞬間、嫌な予感と膨大な魔力を感じた。

 ソフィアは躊躇なく短剣を鞘に収め、俺に抱きついてくる。右腕でその華奢な腰を抱きかかえ、足に力を込めて地面を蹴る。直後、


 『チャージ・アンド・タックルーーー!!』


 馬鹿でかい声とともに『何か』がステージの端から突っ込んできた。針路上の生徒たちを吹き飛ばして場外に落とし、それでも勢いは落ちることなく・・・・・・。





 本人もステージから飛び出し、場外になった。





 ・・・・・・。馬鹿かな?


 まあ、今の行動だけで30人以上+1(本人)が退場になったからいいか。それよりも重要なことは、まだ膨大な量の魔力を扱っている奴がいるということだ。そして俺の視線の先には目を伏せた日本人らしき集団にいた少女。周りの仲間達が彼女を守っているあいだに詠唱をしている。


 『その姿は刹那に表れ刹那に消ゆる、生命に畏怖を与え、かしずかせ、大地を伝わり、生命を撃つ』


 文脈から地面は危険だと判断し、『龍化』を再び発動する。


 『龍翼』


 背中から一対の翼が現れ、5m程まで急上昇する。(胴着の後ろに隙間が作られているので上裸ではない)

 その直後、少女の魔法は完成した。


 「顕現せよ!『ライトニング・ブラスター』!!」


 地面に向けられた手から光が飛び出し、ステージ全体を電流が駆け巡る。途中で魔法の内容に気づき跳躍をした生徒たちも地面からでてきた電気は避けられず、あっさりと意識を手放した。

 しかし、忘れてはいけない最大の功労者である彼女を守っていた学生たちは・・・・・・。




 所々焦げて横たわっていた。




 南無三。君達の頑張りは忘れない。・・・・・・。たぶん。

 雷少女の周りには、跳ぶことで雷を避けたり雷自体を耐えた生徒たちが集まっている。この少女が危険だと全員が判断したらしい。少女は怯え、しゃがみこんでしまっている


 『助けて、ともにぃ』


 少女が発した小さな声が俺には聞こえた。その瞬間、俺は少女の上で滞空していた。

 ソフィアは背中に乗せ、両手首の内側を合わせ、指を花びらにように広げ、真下に向ける。ぱっと見はか○はめ波の手の形だ。そして体内で風属性の魔力を練り、一気に放出する。種族スキル『ブレス』を発動。


 『極小暴風(レッサー・ストーム)


 俺は技名を考えるのが苦手なので見たまんまを名前にする事が多い。

 まあ、名前を言う意味も無いんだがな!!(笑)


 風属性の魔力を込めたことにより、『ブレス』の効果は『風』になった。俺の手を起点として真下に渦巻く風(・・・・・・・)が発生する。しかし、その中心は台風の目(・・・・)のようになり中心にいるしゃがみこんだ少女には一切の影響がない。周りにいた生徒たちの大半が強風によって場外となり・・・・・・。


 「そこまで!残りの生徒が6名となったため、予選を終了とする!!」


 学園長から終了の掛け声が掛けられた。

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