第7話
更新が遅くなってしまって申し訳ありません!!
「ハクオウ、カガリにどんな仕事を任せたの?」
カゲツがハクオウへと問いかける。
「心配か?」
「うん。」
「そこまで難しいことじゃない。僕らにとっちゃな。」
「ああ・・・、あれ?」
「あれだ。」
「確かに、カガリには難しいかもね。」
「運動はからっきしだからな。あの魔法バカは。」
「よく行くって言ったね。」
「交換条件だ。学園に連れて行くかどうかの。」
「半年くらい?」
「いや、できなくても1週間で戻って来いと言ってある。」
「戻ってこなかったら、虫系の魔物討伐をさせてるさ。」
と小さくつぶやくと、
「むごいね・・・」
と返事が返ってきた。
「まあ・・・あいつなら何とかするだろう。」
「そうだね。そう言えば、今日、外出したんだよね。」
「ああ」
「肌、大丈夫?見せて。」
ハクオウはアルビノという病気を持っている。そのため、とても肌が焼けやすい。
「やっぱり焼けてる。」
ハクオウの肌は真っ黒に焼けていた。
「クリームぬってて。シノ連れてくるから。」
ー2分後ー
「連れてきたよ!」
「マスター、大丈夫ですか?」
「シノ、毎回毎回ごめん。」
「いいんですよマスター。捨てられた私を拾ってくれたのはマスターです。私のセイレーンの力で癒せるんだったら喜んでやりますよ。」
「ありがと。」
「いえ、私も歌うだけですし。」
そう言った後、シノは歌い始める。
「ハクオウ、明日はシンリ様がくれた服を着ていきなよ。今から巻く包帯もとっちゃだめだから。」
「・・・ああ、カゲツもありがとう。シノ、もういいよ。」
「♪~」
しかし、シノは聞こえていないらしく、歌い続ける。
「無理そうだね。」
ハクオウは立ち上がり、シノを抱きかかえる。
「-ま、マスター。もう大丈夫なのですか?」
「ああ。大丈夫だ。それよりお前だ。もう水から出て10分以上たっている。そろそろ限界だろう。このまま連れて行くからあまり動くなよ。」
「は、はい。」
「カゲツ、僕はもう大丈夫だからお前も部屋に戻れ。」
「分かった。後でしっかり包帯巻いて。」
「ああ」
とハクオウは言い、シノを連れて行った。