第12話
途中から少しだけ私こと、零月が書いています
気付きますでしょうか?
「では、魔法を使って見て下さい。魔法はあなた方の得意魔法を一つお願いします。」
集められている少年、少女ははい、と元気よく返事を返す。
「まず最初に、ハクオウ・ルミシエルさん、お願いします。」
ルミシエルという名はカガリの名を借りている。
ハクオウは立ち上がり、教師のもとへと歩く。教師のもとへ着くと立ち止まり、笑顔でこう聞く。
「先生、魔法は何でもいいと言いましたが、攻撃魔法でなくともいいでしょうか。」
「べつにかまいませんが。何故でしょうか。」
「そこにいる殿下から攻撃魔法は校内では使うなと言われていまして。」
ハクオウは殿下の方を見ながら言う。すると、殿下は教師の方を見ると、好きにさせてやれ、と口パクでいう。
それを見た教師は頭を少し下げることで分かったと伝える。
「・・・分かりました。では、回復魔法は使えますか?」
「はい、使えます。」
「では、1度けがをした者がこちらに運ばれてくるようなので、その者を治してください。」
「分かりました。」
―――1分後―――
全身血まみれの男が運ばれてきた。その生々しさに大勢の生徒たちは顔をそむける。
ハクオウは顔をそむけず
「この方を治せばいいのですね。」
と言い、男の傷の部分に手をかざす。
すると、男の傷がゆっくりとふさがれていく。
「これでいいですか?」
ハクオウは教師の方を振り向くと張り付けた笑顔で聞く
教師は驚いた表情ながらゆっくりと頷く
「さて、1つ質問いいですか?」
「え、えぇ」
教師は戸惑いながらも応える
「何故この方はこんなに大怪我をしてここに運ばれて来たのですか?」
「他の場所でも試験をしていて、一人の生徒が制御に失敗してこの方に直撃したみたい。ここに連れて来られた理由は私が一番、教師の中で回復魔法が得意だからじゃないかしら」
ハクオウはなるほどと頷く
「あ、貴方はSクラスに入りなさい」
教師が言った途端他の生徒が騒ぎ出す
「?…分かりました」
ハクオウは殿下の元に戻ると先程いきなり騒がしくなった理由を聞く
「それは、この学校で誰もが入りたいと思っているからだ」
殿下はそういうとこの学校のクラスの事を教えていく
まとめると、Sクラスが一番人数が少ないが最強の奴らが集まるクラス
Aがその次でそのあとは、B~Eの順番で弱くなっていく…らしい