8 学園に勧誘
「何ですか?また、新しい子を連れて。また拾ってきたんですか?」
ギルドに戻るなり、いきなりこんな事を言われた。もちろんヤミの事だ。
「その事を含めて言いたいことがあるのでローナさんの所に行きたいんですが?」
「・・・こちらです。」
ブスッとした態度で連れて行かれた。俺が何をしたっていうんだ?
「入りなさい。」
「「「失礼します。」」」
「あら、レイ。また女の子増やしたの?今度は何を連れてきたのかしら?ああ、レナは下がりなさい。」
「ギルドマスター、私も気になって気が気でないんです。」
「あらあら熱いわね〜。レイはレナがいてもいいのかしら?」
「どちらでもいいですよ?」
「では、聞かせてください。」
「しょうがないわね。レイも許しているし。それでその人も魔物?」
「魔物っ!?どういうことですか、レイさん!?」
レナさんが俺の胸倉を掴んで揺さぶってくる。するとヤミがキレた。
「黙れ、小娘が!さっきから何だ、その態度は!主に失礼であろう!わきまえよ!」
あらやだ。何、この沈黙。怖いわ。
冗談は置いておくとして、
「ヤミ、落ち着け。レナさんも落ち着いてください。説明しますから。」
そういうと、一旦落ち着いたのか、ローナとレナさんがこちらに注目してきて、ルナとヤミは俺の後ろに従者のごとく立っている。
「そうですね。何から答えればいいのか。まず、俺の受けた依頼はワイバーンの討伐だったのですが、数が十数体いました。」
それをいうと、二人は唖然とした。
「そんなにですか?何か、証明できるようなものは?」
「それがヤミです。ヤミ、自己紹介して。」
「了解だ、主よ。我はダークエンペラードラゴン。闇を扱う龍の頂点に君臨する者だ。ワイバーンは我が率いておった。主に勝負で負けたので配下となった。」
「ということです。」
ローナはフェンリルのこともあり苦笑い、レナさんは愕然としている。
「も、もしかしてルナさんも魔物なんですか?」
「私はフェンリルです。」
「ふ、フェンリル!?」
「まさかここまでなんてね。ドラゴンの上位だったらSSSランクの魔物よね?あなた強すぎよ?そうね、特例でもう面倒なのでSSランクまで上げておきます。本当はSSSランクでもいいんだけど、面倒ごとは嫌いでしょ?」
「そうですね。では、それで。」
「あと、ひとつお願いがあるのよ。」
「学園に入学して欲しいの。」
そんなことをローナがいうと、レナさんが怒ったような顔をした。いや、ようなじゃなくて怒っている。
「ギルドマスター!どういうことですか!」
「レナ、あなたがとやかく言う問題ではないのよ?それでどう?王立グローリー学園に入学してくれない?」
「理由を教えていただきたいです。」
俺がそう言うとローナは説明し始めた。簡単に言うと、王国とギルドは互いに牽制し合い、均衡が保たれていたが、最近王国の力が強まっているので、ギルドとしても王国に力を見せつけたいというものだった。学園には従者として、ルナとヤミを連れて行けるし、依頼も以前と同じように受けて良いらしい。あと、金銭面の援助はギルドがしてくれる。
「なるほど。俺のメリットを教えてください。」
「そうね。SSSランクの称号と、Sランク以上の冒険者による会談への参加拒否権。っと言っても重要な時は来てもらうけど。」
「なるほど、では、ルナとヤミのギルドランクをSSにしてください。できるでしょう?」
「・・・わかりました。」
「では、私も同意しましょう。」
「学園の詳しい内容はレナに聞きなさい。」
「お願いしますね。レナさん。」
「本人がそう言うなら。でも気をつけてくださいね。貴族とかに絡まれると面倒ですから。」
「それを含めて、説明、お願いします。」
「任せてください。」




