2 転生
俺は目を開けた。
俺は生きてたか。そう思っていると、体が思うように動かない事に気がついた。周りを見回してみると、そこは誰かの家なのだろう、少し高価な気がする物がちらほらある。少なくとも病院には見えなかった。そんなことを考えていると、部屋の扉が開いた。そこには、美人のお姉さんが立っていた。メイド服を着て。
「レイ様、ようやくお目覚めになられたんですね!?生まれてからずっとお目覚めになられなかったので心配なされていました!それでは、皆様を呼んできます!」
そう言って、メイドは部屋から出て行った。
今あのメイド、生まれたとか言ってたよな?何だよそれ。しかも、知らない言葉のはずなのに聞き取れてるのは何故だ?それにここはどこだ?
そんなことを考えながら頑張って腕をかざしてみると、そこにはいかにも「赤ちゃんです。」とでも言うかのように小さな手があった。そんなことをしていたらまた、扉が開いた。
「レイ!おきたの!?レイ!」
「おお!レイ!生まれてからずっと目を覚まさなくてしんぱいしたぞ!」
入ってきた二人はそう言って俺に駆け寄り抱きしめてくれた。こんなことは今までなかった。嬉しさのあまり涙が出てしまった。メイドも扉の側で静かに涙を流してくれた。
一年が経った。俺は立つことが出来るようになった。俺の成長の速さにみんなが驚いていた。実は話すことも文字を読むことも出来るようになっていたがお披露目は待つことにした。
歩けるようになったことを境に俺は自分を鍛えることにした。昔、師匠に言われた、成長期は貴重な伸び代。それを思い出した俺は誰もいないところで誰にも気がつかれないように鍛錬をした。たまにランニング中に見つかりかけ危なかったが気配を察して直ぐにランニングを止め歩いて、歩きの練習をしている。と言ったら頑張ってと言われた。
それはさておき、この一年で分かったことは俺はそこそこいい家の三男で上の兄たちとは年がかなり離れており一人は既に騎士として働いており、もう一人は学園に通っているらしい。一度長期休みで帰って来たのであったことがある。メイドは一人だけいる。俺が目覚めた時にいたメイドだ。両親は忙しいのか、あまり会いに来ないがあった時は二人ともだらし無い顔になる。
そして俺の興味に持ったものが一つだけある。それはメイドがたまにやる魔法だ。それを初めて見たときは、すごく心を惹かれた。それもあり、俺はみんなが寝たであろう時間にこっそり練習をする。昼に何故か誰もいない部屋にたまたま入ったら本があったのでそれを読んでみたら魔法の使い方が載っていた。
そして今練習中である。
「まず、心臓の鼓動を感じて、そこにある熱を意識してそれを放出。」
今の俺を側から見たら神々しく見えるだろう。光が漏れているのだ。体の中から。
「次に、それを圧縮する。これによって出来たオーラのようなものが魔力である。だったか?」
そんな独り言を言いながらやってみると、うまくできた。いつもはコレで終了だが、
「よし、そろそろ次のスデップにいく。」
そう決意を固めると魔力を身体に纏った。これが身体強化である。
《スキル『身体強化』を覚えました。》
と頭の中から声が聞こえた。何だ?と思ったが何かわからないので放っておいた。魔力は使いすぎれば精神的に披露するので限界までずっと身体強化をして、疲れ切ったら眠った。
数日が経った。俺は7時に起きた。食堂へ行き、ご飯を食べ、みんなが仕事に行ったら、俺はランニングを開始する。そして適当に削った木の棒で素振りやシャドーをする。まだ小さいというのもあり、昔よりキレが悪いが、地道に取り組んでいった。そして夜になると魔法の練習をする。魔力は使えば使うほど増えていくらしく、最初に比べて増えていった。




