表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
98/124

第五夜 強襲 13

「良かったじゃん、シオン!晴れて魔法使いの仲間入りだよっ!」

「オレが…魔法使い…」

「ま、驚くのも無理はないよな。これから毎日特訓して使えるようにしていこうぜ」


士音の肩を軽く叩くと、詩歌は破顔一笑し、紋章を眩しそうに見上げた。



「士音君、すごいすごいっ!魔法使いになったんだね!」

「あー、実感が沸かないけど嬉しい。呪文とかそういうのはあるの?」


小さな子どものようにはしゃぐ野絵を見て優しく笑うと、詩歌の方へと向き直る。



「呪文は来るべき時がきたら使えるようになってる。楽しみにしてろよ」

「来るべき時…」

「さて、次はツッキーだな」


野絵の方を見ると、湊と手を取り喜んでいる所だった。



(ようやく…この時が来たか)


遠い目をしながら野絵を見守る詩歌を、湊は見逃さなかった。

背中越しに見られていた為、野絵は詩歌の視線に全く気付かない。

ひどく寂しく、野心に燃えるその瞳に。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ