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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第五夜 強襲 11

「我、ここに命ず。夢魔達よ、二人の偉大なる魔法使いにして無知なる者達に力を与えたまえ!」


先程とは別人のような湊の声色に、野絵は何だか緊張してきて、軽く拳を握る。

湊がそっとカードに触れると、淡い光を放ち、意思を持ったかのように立ち上がった。

二・三度、腰をひねるかのようなポーズを取ったかと思うと、いきなり四方八方に飛び回る。

目で追うのが困難な程早いスピードで、十枚全てを把握することはとても出来ない。



「時の支配者として命じる。時空を超え、ここに転生せよ。時を凌駕し、力を見せつけたまえ!」


詩歌が力強く叫ぶと、飛び回っていたカードは雷に打たれたかのように動かなくなった。

痙攣しているのを見ると、動けなくなったと言う方が正しいのだろうか。



「「汝の主を選び、共に戦え!!」」


二人の息かぴったり合い、コーラスのようにハモる。

何もない空間に巨大な光の球が表れ、二人は天を仰ぐように両手を上げる。

最初は白色だった球体が、色みを帯び、虹色に輝き出した。









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