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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第五夜 強襲 10

「そのカードは何ですか?富柄先輩!」

「湊でいいよ、ノエノエ。これは二人の魔力を引き出すカード。これから二人に魔法を授けるんだよん!」


軽い口調とは裏腹に湊の目は笑っていなかった。

邪魔してはいけない雰囲気で、野絵は口を真一文字に結び、一歩下がる。



「出来たっ!」


十枚のカードを均等に二列に並べると、その内の一枚を手に取り、二人に見せてきた。



「二人共よく見て。これは白いカードだよね?」


目の前に差し出されたカードは、何の模様もない真っ白なカード。

裏は訳の分からないピエロみたいな人物が、ハートを抱いて、不気味に笑っている。

湊は裏と表を何度も見せると、静かに元の場所に戻した。



「タロットカードじゃないんですね」

「うん、違うよん。これは未知数の二人を導いてくれる魔法のカード。じゃ、詩歌手伝っておくれ!」


軽口を叩く湊だったが、表情は真剣そのものだった。

詩歌に目配せをすると、彼も真顔で頷く。



「OK!いつでもいいぞ」




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