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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第五夜 強襲 8

重厚なカーテンで締め切られると、まだお昼過ぎとはいえ室内が薄暗くなった。



「何をするんですか?」

「いいことだよ。ノエノエ~!!」


茶化すようなジゲンの言葉に冷たい瞳を向けると、野絵は構わず言葉を続ける。



「市ノ宮先輩は待たなくていいんですか?」

「ああ、あいつ今日は演劇部の方に顔出しててな。どうしても抜けられないんだとさ」

「そうなんですか。それじゃあ仕方ないですよね」


演劇部と聞いて、何故だかすんなり納得してしまう。

彼女の二面性のある性格のせいだろうか、それとも完璧なまでの容姿のせいか分からないが、すごくしっくりきたのだ。



「二人共こっちへ来てくれ」


図書室の中でも一際広い角のスペースへと来るように指示され、二人は素直に従った。

暗がりの中、転ばないようにと後ろにいた士音が軽く背中を支えてくれて、紳士ぶりに頭が下がる。



「じゃあ、ここからはジゲンにも手伝ってもらうか」

「アイサー!やーっとボクの出番だね。もー昨日からずっと待ってたんだぞ!!」


表情はよく分からないが、少し拗ねた口調なのは何となく分かった。



「すまんすまん!昨日は色々あってな…」

「はいはい。それはもー聞いたからいいよ。それより自己紹介がまだだったよね。ボクの名前は富柄湊(トミエ ミナト)!偉大なる魔法使いにて、偉大なるオタクなのだぁっ!!」



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