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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第五夜 強襲 7

「えー!今日はダメなの?」

「後日っていつ?すぐならいけど…」

「図書室は文芸部優先だと思うけど!」


不平不満を訴え、口を尖らせている彼女達に余裕の笑みを見せると、詩歌は人指し指を立て提案した。



「それじゃ明日はどうだ?土曜だし皆で図書館にでも行かないか?」

「行くっ!」

「行きます!」

「行きたいっ!」

「絶対行くよ~!!」


先程までの不満そうな態度は何処へやら、彼女達は元気よく二つ返事をし、満面の笑みを見せる。



「じゃあ、明日10時に図書館で」


詩歌が爽やかな笑顔を見せると、女子達は嬉々として帰っていく。

明日何着ていこうー、どうしようー、等と浮かれた声が廊下に響き、その後静かになった。



「にゃははー、詩歌も大変だねぇ」

「ふっ、まあイケメンの定めってやつだろうな。俺みたいに魅力が溢れ、輝やいていると女子がほっとけないのさ」

「イケヘンの間違いじゃないですか?」


しらけた口調でツッコミを入れる野絵に、ショックを受けた詩歌は、この世の者では無い者を見るかのような視線を向ける。



「あー、すごい。モテモテ…」


瞳をチカチカさせ、眩しそうに詩歌を見ていた士音に、君もだよと心の中でツッコミを入れる。



「さて、文芸部の皆もいなくなったことだし、本題に入るか」


少しほっとしたような表情を見せると、詩歌は機敏な動きで扉に鍵をかけ、次々とカーテンを閉めていく。




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