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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第一章 月の鏡
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第二夜 獅子羽高校入学 2

「だってあかりちゃんがあまりにも酷いから高校デビューした方がいいよって言ってたんだもん」

「そうね、それはお母さんも大賛成。年頃の娘があんな格好はいけないわ」

「別に私はあのままでも良かったけど…」


口を尖らせ反論すると、扉の前まで来るよう手招きされる。

それに従い近づくと、思いきり頬を引っ張られた。



「あのままでいいわけないでしょー!折角の青春時代が灰色になっちゃうでしょうが!絶対絶対戻ったらダメだからね!!」

「いひゃい、いひゃいよ!」

「そ、れ、に、あのままじゃ恋も出来ないわよ?」

「恋…?」


甘い声で耳打ちされ、思わず赤くなる。



「そ、恋。いい人ゲットしなさいよ」

「こ、恋って別に私はそんなのどうでも…!!」



―――…またすぐに会えるさ


何故だか満月の夜に出会った少年の顔が急に頭に浮かぶ。



(…って、何であの人の顔が?!)

「とにかくもうご飯出来てるから、早く下に降りて来なさいよ」


硬直したままの野絵を見て、母は呆れた様子で下へ降りて行く。




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