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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第五夜 強襲 4

「あいたっ」

「ボクがいないと君達ひよっこのままなんだぞ!感謝するよーに!」

「それどういう…」


意味?と士音が聞こうとした矢先、扉の向こうから賑やかな話し声が聞こえ、中断されてしまう。

楽しそうな女子達の声に紛れ、一人聞き覚えのある声が聞こえてきた。

よく通る気品のある声で、柔らかな響きがする。

顔を見ずとも詩歌だと、その場にいた皆が分かった。


「だからさ、今日はごめん。急遽休みにしてくれないか?」

「えー、嫌だよ。今日こそ読破して感想言い合おうって言ったじゃない!」

「そうだよ詩歌君!新学期なんだし、気持ちも新たに活動しましょうよ!」


騒がしい御一行が図書室へと入室してきた。

女子四人に詩歌一人というハーレム状態で、何故か皆必要以上に詩歌にくっついているように見える。



「やあやあ、詩歌!今日もモテモテだね!」

「ジゲン、茶化すなよ!文芸部のみんなだろ」


ジゲンと呼ばれた彼女はイタズラな笑みを浮かべると、野絵の肩を寄せ、耳元で囁いた。



「ハーレムには変わらないよねー。君もそう?落とされちゃったクチ?」

「へ…私?」


突然の問いに目を丸くしていると、いつの間に来たのか詩歌が彼女の頭を軽く叩いた。






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