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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第五夜 強襲 3

「やほっ!もうボク待ちくたびれちゃったよ!!」


太陽のような笑顔を見せると、悪びれもなく野絵の頭にのし掛かってくる。


痩せ型の少女で、背は一般女子よりも少し高め位だろうか。

艶のある黒髪をツインテールにしていて、彼女が動く度に元気よく揺れる。

一番印象的なのは、三ぱく眼の桜色の瞳だ。

特別大きい訳ではないが、赤縁の眼鏡の向こうに好奇心の塊のような光が見える。


詩歌達と同じ赤いリボンをしているのだか、周りに黒いレースが施されていて、スカートの裾も同様にアレンジされていた。



「待ちくたびれたって、何をです?」


野絵が小首を傾げると、彼女は軽快に笑い出す。



「何言ってんのー!君たちを待ってたんしょ!昨日はボクをお忘れで、お楽しみだったみたいじゃないかー!」

「お忘れって…先輩、詩歌の知り合いですか?」


士音の瞳が警戒をとき、和らぐのを確認すると彼女は軽く野絵の額にデコピンをした。






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