表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
87/124

第五夜 強襲 2

声の主は本棚の向こうにいるらしく、何やら小声で話し始めた。



「…な…冗談…ええ…?でも…」


ぼそぼそと蚊の鳴くような声で、何やら呟いているので、士音は本棚の端からそっと姿を伺う。

すると漫画コーナーの所に黒髪ツインテールの少女がいるのが見えた。

野絵と同じように座り込み、真剣に本を読み耽っている。



「誰かいたの?」


後ろから野絵が覗きこんできたので、士音は静かに頷く。



(さっきまで何の気配も感じなかったのに…)

「あれ?でも誰もいないよ」

「えっ?」


一瞬目を離した隙に、先程の少女の姿が忽然と消えてしまっていた。

長い時間読んでいたのか、本が至るところに散らばっている。

ざっと見た感じ20冊以上はあるだろう。



「おかしいな、さっきまでそこに女の子が…」

「マンガを読みまくっていたって…?」

「そうなんだ。黒髪の女の子が真剣に…って、わぁっ?!」


耳元からいきなり見知らぬ声がしたので、慌てて振り向くと、いつの間にか野絵の隣に先程の少女が立っていた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ