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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第五夜 強襲

放課後、今日は図書室に来るようにと、詩歌からの指示があったので、 士音と二人で図書室までやってきた。



「こんにちはー!」


そっと扉を開けると、目の前に開けた空間が映る。

野絵の身長が二人分位収まりそうな高い本棚が、規則正しく並び、綺麗に分類されている。

本独特の香りが少し漂い、凛とした空間に胸が踊った。



「あー、まだ誰もいないみたいだね」

「し、士音君っ!少し本見てきてもいいかな?」


興奮を押さえきれない野絵は、瞳を輝かせ士音に尋ねる。

今にも走っていきそうな野絵に士音はいいよと頷くと、予想通り一目散に走っていった。



「野絵、図書室は走っちゃダメだよ」


彼女の行きそうなコーナーなら何となく分かる。

自然科学のコーナーへと向かうと、野絵はもう二冊程手に持ち、しゃがみこんでいた。



「いい本あった?」

「士音君、凄いよ!獅子高の図書室ってマイナーな本まで揃ってるよ!!」

「図書室、思ってたより大きいしね。何か借りたい本とかあった?」

「うん、いっぱいあるかも。見て見て、この図鑑なんてお小遣い半年分位貯めないと買えないの。全ページカラーでとっても綺麗なんだよ!」


野絵が見開いている図鑑を覗きこんだ時、背後から本をめくる音がしたので、士音は慌てて振り向いた。





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