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Lunatic gift ~蠍座の死線~  作者: 蒼森 あめ
第二章 月に叢雲 花に風
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第四夜 天使の裁き 27

(うるち米…餅?何訳のわかんないこと言ってんだ、コイツ…)


完全に黙りこくってしまった真砂には気付かず、野絵のテンションはどんどん上がっていく。



「でもでもでも…っ!やっぱり私は餅米派なんですよ!!なんと言っても満月餅とか月見餅が最高なんですっ!!あ、私お餅大好きなんですよ!お餅なら毎日食べれます!!先輩はお米派なんですか…?!」

「は、はあぁ?!」

「お米派でしたら、オススメなのが…」


昨日はあんなに大人しそうだった野絵の豹変ぶりに珍しく押されていた真砂だったが、ふと我に返り、話を元に戻そうと試みる。



「なんか変に勘違いしてるけど、この髪型は…」

「でもうるち米でもお餅って作れるんですよね!これが結構美味しくて!今度先輩にも作ってきましょうか?っていうか、知らなかったなぁ~、先輩がお米に興味あるなんて!!」

「だからこの髪型は…」

「でもでも!やっぱりお餅ですよ、先輩!今日のお弁当も私お餅なんです。良かったらお昼一緒にどうかと思いまして!そんでもって月にも興味持ってくれたら嬉しいです!あ、それからですね…」


暴走している野絵を登校中の生徒が数人、横目で見ていくが、皆目を合わせようとはしない。

きっと危ない人に見えているのだろう。


いつの間にか彼女は両手にお米のパンフレットを持ち、何やら専門用語を連呼している。








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